厚生年金と国民年金に不安も。iDeCoの魅力と注意点は

国民年金が45年間に納付延長が検討されるなど、公的年金には不安を感じる法改正案が続々と出ています。

今や60歳代でも働くことが一般的となりつつありますが、健康寿命は72~75歳。60歳代のうちは働けても、人生100年時代、70歳代以降働けなくなると公的年金か貯蓄で生活せねばなりません。

iDeCoは私的年金制度であり、将来年金、もしくは一時金で受け取ることができます。公的年金で不足する部分を補う、「公的年金の次の選択肢」として有効でしょう。

通常は運用益に対して約2割税金が引かれますが、iDeCoであれば非課税になります。

また、受け取るときには年金として受け取る場合は「公的年金等控除」、一時金の場合は「退職所得控除」の対象に一定額までなるという税制上のメリットもあります。

しかし、私的年金制度のため、原則60歳にならなければ引き出せません。そのため目的を「老後資金」として集中できますが、万が一のときでも引き出せないことはリスクです。

元本変動型を選べば損をするリスクもあります。ただ運用益が非課税になるのがメリットなので、それをうまく活かした資産配分をおこなうといいでしょう。