個人投資家の間でも随分と認知度が広まった為替トレード(いわゆるFX)。ただしFX(為替)トレードは株式トレードと異なりレバレッジがかかっているため、相場の方向を見誤った後、株と同様にポジションを塩漬けにすると、後々大変なことになります。

今回は個人投資家が経験したFX(為替)トレードにおける失敗の数々を、初心者・中級者・上級者の3つのレベルに分けて取り上げ、その傾向と対策について考えてみました。

目次

1 失敗の数ほどFXは上達するけれど…

2 FX初心者の失敗談
 2.1 何の根拠もなく適当にポジションを持つ
 2.2 お酒を飲んでトレードをする
 2.3 自分のFXトレーダーとしての性格が分かっていない
 2.4 指標の存在を意識しない
 2.5 損切りを入れずに床に就いたらとんでもない含み損やロスカットにあっていた
 2.6 レバレッジを掛けすぎたFXトレード
 2.7 FXというゲームのルールを誤って理解している
 2.8 損切りを入れない
 2.9 トレード記録を取らない
 2.10 ポジションが気になって仕方がない
 2.11 初心者FXトレーダーの失敗まとめ

3 中級FXトレーダーの失敗
 3.1 損切り注文を動かしてしまう
 3.2 資金管理を行わない
 3.3 ポジポジ病
 3.4 ポンドでやられる
 3.5 オーバートレード
 3.6 中級者FXトレーダーの失敗まとめ

4 上級FXトレーダーの失敗
 4.1 メンタルの崩壊
 4.2 チャートを見るとポジションを取りたくなる
 4.3 海外の祝日を忘れる
 4.4 上級者FXトレーダーの失敗まとめ

5 失敗は手法ではなく自分自身にあることが多い

6 まとめ

1 失敗の数ほどFXは上達するけれど…

FXに限らず株のトレードでも、失敗なくして上達はありえません。ホンの一部の天才のみが、失敗無くしてトレードで収益を上げることができます(その場合でも勝ち続けられるかどうかは別問題)。通常は失敗を重ねるほどトレードは上達していきます。

しかしトレードにおける失敗もFXトレーダーとしてのレベルにより様々。中には一度の失敗で再起不能に陥る方も存在しますし、何回も同じ失敗を繰り返してトレードの腕前が一向に上がらない方も。

逆説的ですが、トレードの上達は失敗を繰り返さないことが近道となります。賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ、と言いますが、まさにトレードにもその言葉は当てはまりますし、愚者以前に経験から学べない・学ぼうとしない方も中にはおられるようです。

以下では個人のFXトレーダーを対象に、初心者・中級者・上級者のレベル毎に失敗談及びその対応方法を記します。

2 FX初心者の失敗談

2.1 何の根拠もなく適当にポジションを持つ

マウスをクリックしてポジションを取るという行為は、FX初心者であろうと上級者であろうと何ら変わりありません(最近はスマートフォンでトレードする方も多いですが)。しかし初心者は何の根拠も持たず、チャートを見て、上がりそう・下がりそう、という感覚だけでエントリーしてしまいます。

トレードは根拠の積み上げです。ココを理解しないと、トレードは上達しません。天才相場師でもない限り、自分の思い込みのみでトレードしているようではトレーダーとしての前進はありません。

トレードの成功は“アート”の部分が多分にありますが、そのプロセスは根拠の積み上げというロジカルな面があっての話です。その部分をはき違えてはいけません。

2.2 お酒を飲んでトレードをする

個人でFXを行う方のほとんどが、サラリーマン・OL等の兼業トレーダーです。必然的にトレードする時間は帰宅して食事が終わった後となります。食事の際にお酒を飲んだ後にトレードしたり、飲んで帰ってきてからトレードしたりしていませんか?

為替市場では同じチャートを世界中のトレーダーが注視しています。そして為替市場を動かしているのは、大量の資金を持って高性能コンピューターで武装する機関投資家のトレーダー達。そんなモニターの向こうの存在を相手に、お酒を飲んでトレードして勝てると思いますか?相手は仕事としてトレードをしています。当然お酒なんて飲んでいません。一方こちらはお酒が入っていい気分でトレード…。そもそも普段の仕事は、お酒を飲みながらしたりしませんよね。個人のFXトレーダーが最初の頃にやってしまいがちな酒飲みトレード、そんなトレーダーが勝てる訳はありません。

2.3 自分のFXトレーダーとしての性格が分かっていない

為替市場は平日は24時間営業であり、非常に自由度の高いトレードが可能です。しかし自由度が高いということは、半面で自分を見失いやすいということにつながります。

スキャルピングという数秒から数分のトレード、デイトレードのように1日数回のトレード、そして数日ポジションを持つスイングトレード、さらには順張りに逆張りと、トレード手法は非常に多く存在しています。

自分のFXトレーダーとしての性格や適性が分かっていないと、いつまでたってもトレード手法が固まらず、トレードが上達しません。実はFXを行う前に、就職活動ではありませんが自己分析を行うのは非常に有効です。手法が固まらないと、トレードの手法を探し回る業界用語で言う“商材ジプシー”になりかねません。

FXを始める際には、まず自己分析から始めることをオススメします。

2.4 指標の存在を意識しない

為替市場は指標発表で大きく動きます。ポジションを取った直後に訳の分からない値動きがあり、往復ビンタを食らう、という経験はFXトレーダーであれば最初の頃に誰しも経験があるはず。

FXを行うにあたり、特に大型の指標発表日時の確認は必要不可欠。指標の確認の必要性は経験を積めば必然的に体で理解しますが、最初の頃は痛い目に合わないと分からないものです。数多くの指標発表があるため、そんなに意識できない、との意見もありますが、少なくとも雇用統計・FOMC他の大型の指標発表は事前に発表の日時を把握すべきです。

2.5 損切りを入れずに床に就いたらとんでもない含み損やロスカットにあっていた

これも初心者FXトレーダーが誰しも通る道ではないでしょうか。損切りを置かずに、夜寝て翌朝起きたら、とんでもない含み損になっていた、もしくは証拠金不足でロスカットにあっており、とても目覚めの悪い朝を迎える。

損切りについては別途言及しますが、寝る前には必ず損切り注文を入れるようにしましょう。損切り注文さえ入れておけば、少なくとも証拠金不足でロスカットという事態は避けることができます。

2.6 レバレッジを掛けすぎたFXトレード

現在の日本ではFXにおけるレバレッジは25倍までに制限されています。ドル/円では約5万円で10,000通貨の取引が可能です。だからといって何も考えずにそのまま50,000円を入金して10,000通貨の取引を行ってはいけません。

損切り等を計算した上でのトレードであれば問題ありませんが、初心者の時はそんなこと考えません。証拠金に余裕を持たせた規模でのトレードを行うべきです。

2.7 FXというゲームのルールを誤って理解している

FXで百戦百勝ということはありません。上級FXトレーダーでも必ず負けることがあります。

FXは、その都度その都度で勝敗を競うゲームであり、負けは負けとして認める必要があります。このFXというゲームのルールをしっかりと理解できていれば、必然的に1トレード毎に損切りを必ず入れられるようになるのですが、この部分を理解できていない初心者FXトレーダーが非常に多く存在しています。そして一回の負けで多くの資金を失い、退場に追い込まれる方も少なからず存在しています。

トレード毎にその都度その都度、勝ち負けを積み上げるのが、FXに限らずトレード全般のルールとなります。その積み上げが利益につながっていきます。

2.8 損切りを入れない

先の話につながりますが、初心者FXトレーダーは損切り注文を入れません。その結果、朝起きたら証拠金不足でロスカット、という事態を招きます。

どんな上級FXトレーダーも“FXで大切なのは損切り”と口を揃えて言います。天才トレーダーは世の中には簡単に存在しません。どんなトレードであれ、エントリーしたら必ず損切り注文は入れる必要があります。

ダメですよ、自分だけは違う、と思っては。「自分だけは」という考えは皆が持つので、結局自分だけになっていません。

ただしそうは言っても、損切りは非常に心理的ハードルが高く、損切りを平常心で入れられるようになれば、少なくとも中級者にはなれます。分かっちゃいてもできない損切り、よって、当然のように損切りを入れることができる、との段階に一刻も早くレベルアップすべきです。

2.9 トレード記録を取らない

トレード記録を取らないFXトレーダーは、トレードの上達スピードが遅くなります。トレードは同じ失敗を繰り返さないことが重要であり、過去のトレード記録は、最初の頃は失敗の記録となります。

当然、自分の失敗を記録に残したり振り返ったりするのは、気分がよいものではありません。ただし自らのトレード記録にこそ、トレード上達の種が潜んでいます。

トレードを行った際は必ず記録を残して(時間、ポジションの種類と規模、エントリー及び決済の根拠)、後で自らのトレードを振り返ることのできる環境を作るようにすべきです。

人間は基本的に嫌なことを忘れるようにできているので、同じ失敗を繰り返さないためにも、トレード記録を残して後で検証できるようにしておくことは、レベルアップのために必要不可欠です。

2.10 ポジションが気になって仕方がない

相場格言にもあるように、夜眠れないようなポジションを持ってはいけません。簡単に言ってリスクの取りすぎです。

投資は余剰資金で行うもの。50万円の資産しかない方が、全額をトレード資金に投入して、20万円も含み損になれば、ポジションが気になって仕事が手に付かないのは当然です。

トレードに投入できる資金は人それぞれですが、ポジションを持ったら夜も眠れない…、というほどのロットでトレードすべきではありません。自らの資金量から取れるリスクを考えて、ポジション持っていても心穏やかに過ごせる程度のポジション量でのトレードを行いましょう。

2.11 初心者FXトレーダーの失敗まとめ

当然のことながら、初心者はFXにおいても失敗が必然的に多くなります。トレードで勝つことも大切ですが、負けないこと、特に過去と同じの失敗を繰り返さないことでの負けを減らすことがトレードのレベルアップに、そして脱初心者の確実なステップアップにつながります。

また多くのベテランFXトレーダーが口を酸っぱくして言う“損切り”ができないと、最終的にはいずれ退場することになりますので、“損切り”は肝に銘じる必要があります。

3 中級FXトレーダーの失敗

実は中級FXトレーダーの定義は案外難しいのですが、敢えて為替市場及びFXトレードのことは一通り分かっているという段階、と定義します。勝ち負けのレベルで言えば、大負けはしないものの勝てないFXトレーダーや、いつまでも収支では行ったり来たりしているFXトレーダーを想定します。

3.1 損切り注文を動かしてしまう

中級FXトレーダーともなれば、当然のように損切り注文は入れられます。ところが損切りにかかりそうになると、損切り注文を動かしてしまうことがあります。それでポジションが助かることもあるのですが、実際にはやられることのほうが多いものです。

ただし人間は物事を都合のいいように解釈する生き物なので、一度でも助かった経験があると、その経験しか覚えておらず、損切り注文を動かしてしまいます。

折角最初に決めた損切り注文、動かしてはいけません。動かしてもよい結果は得られません。

3.2 資金管理を行わない

中級者ともなれば、この手法でトレードする、という手法が大まかであっても決まっています。よってトレードテクニックは相応のレベルに達しています。

そんな中級FXトレーダーでも意外に行っていないのが資金管理。プロのFXトレーダーの中には、トレード手法と資金管理は車の両輪、と断言する人さえいる資金管理ですが、個人のFXトレーダーの間では意識している方は少ないと感じます。

簡単に言えば、資金量に対してどの程度の損まで許容できるか、ということに帰結する資金管理ですが、資金管理の意識のないままトレードをしていると、勝敗や獲得pipsはトントンレベルなのに資金だけが減っていく、ということが日常的に発生します。

トレードは芸術=アートの部分も多くなりますが、資金管理は計算=サイエンスで対応できる部分であり、実行をすれば確実に成果が上がる部分です。

独学でトレード手法を学んでいくと、資金管理の大切さ自体に気付かない方も多いのですが、トレード手法と資金管理はトレードの車の両輪、との意識を強く持つようにしたいものです。

3.3 ポジポジ病

ある意味、FXトレーダーとしての永遠のテーマがポジポジ病とどう付き合うか。ポジポジ病とはモニターに向かうとポジションを取りたくて仕方がなくなる病です。

中級者になると自分なりの根拠があってのトレードに移行していますが、それでもポジポジ病との戦いは続きます。本来エントリーするべきではないところでエントリーしていれば、それは立派なポジポジ病の症状です。

初心者の頃は意識しないこともあるポジポジ病ですが、中級者のレベルになると「分かっちゃいてもやめられない」という形で発症します。ルール通りにエントリーして、ルール通りに決済や損切りを行う、トレーダーはこの繰り返しを行うしかないのですが、たまに発症するポジポジ病で思わぬところでポジションを取って、そしてルール外であるだけに、思わぬ損失を被る、これは中級者でもやってしまいがちな失敗と言えます。

ポジポジ病はトレーダーであれば持っていて当然なので、治療するのは無理と考えて、どのように付き合うかを考えるのが生産的と言えます。

3.4 ポンドでやられる

ポンド/円は日本のFXトレーダーに人気の通貨ペアですが、値動きが激しく殺人通貨とも言われています。ポンド/ドルもポンド/円ほどではないにせよ、値動きが激しいことで知られています。

利益が乗れば大きい利益が期待できるポンド系の通貨ペアですが、その反面損失を計上する際は、値動きも激しいだけに一気に大きな損失を計上するケースもあります。

他の通貨ペアではまずまずのパフォーマンスであっても、ポンド系を入れるととたんにパフォーマンスが悪くなるということは、システムトレードでは日常茶飯事です。

ポンド系のトレードを行わずとも、十分FXトレードは実践できます。ポンド系の通貨ペアで損失を計上しているのであれば、ポンドは不得意通貨として、スパッと諦めるのも、トレード上達の1つの方法です。

3.5 オーバートレード

トレードのしすぎは、意外にも勝ちにつながるケースは少ないと言えます。損切りとなった後にすぐに次のエントリー、と繰り返しトレードをしていると、気付くと資金が磨り減っていた、ということがよくあります。

ルール通りに厳選したトレードチャンスにエントリーしていれば、トレードの機会は必然的に少なくなります。少ないトレードで着実に利益を積み上げる、というスタイルが、トレードで勝つための近道となります。

為替市場において勝てる局面は限られている、と考えれば、オーバートレードが負けにつながる、ということが感覚的に理解できるようになります。

エントリーしなければ収益機会はありませんが、まだ勝ちきれていない段階では損をしないことが最優先です。その都度その都度丁寧なエントリーを心がけ、オーバートレードを避けるようにしたいものです。

3.6 中級者FXトレーダーの失敗まとめ

中級FXトレーダーの段階になるにも様々な経験や失敗が必要ですが、勝ちきれない中級FXトレーダーの段階に入ると、いつまでたっても勝ちきれない、という悩みにさいなまれることがあります。

そしてこの中級者の段階が長く続き、トレードに思い悩む方も、思った以上に存在しています。

ただし中級者の段階となれば、勝ちきれずとも負けないFXトレーダーにはなりつつあるので、地道に少しずつ失敗を潰して前進するしかありません。夜明け前が一番暗い、と言われます。FXの世界も上級者の一歩前、FXの経験も知識も失敗も一通りあるのに勝ちきれない中級者、特に中級者の後半戦が最も精神的には大変ではないかな、と思います。

4 上級FXトレーダーの失敗

ここで言う上級FXトレーダーとは、FXトレードで勝ち続けることができるFXトレーダーを指します。億り人(億円プレイヤー)的なスーパートレーダーは超上級FXトレーダーとして、この記事では取り上げません。継続的に勝てるようになれば、あとはポジション量を増やすことができれば、専業FXトレーダーの道も間近と言えます。しかし継続的に勝てるFXトレーダーでも、生身の人間であり当然失敗はあります。

4.1 メンタルの崩壊

連敗が続くと誰しも陥るのがメンタルの崩壊。ルールもできていて、普通にトレードすれば総合的には勝てる上級FXトレーダーでも、負けが続くと本来エントリーするべき場所ではないところでエントリーする等、やらかしてしまいます。

これは全てメンタルの崩壊から来ます。分かっちゃいてもやってしまうのが難しいところ。ほとんどの上級FXトレーダーは連敗が続きメンタルが崩壊したり崩壊しそうになると、トレードを終了させます。休むも相場、が実践できるところが上級FXトレーダーです。

4.2 チャートを見るとポジションを取りたくなる

これはポジポジ病につながるのですが、上級者でもパソコンのモニターに電源を入れてチャートを見ると、エントリーしたくなるものです。さすがにルール外のトレードはしないのが上級FXトレーダーですが、エントリールールを甘くしてエントリーしてしまう、ということは特にポジションを取れない期間が続くとやってしまいます。

特効薬はチャートを見ない程度しかありませんが、ポジポジ病との戦いは上級FXトレーダーとなっても継続します。

4.3 海外の祝日を忘れる

上級者FXトレーダーともなれば海外の指標発表は忘れません。しかし意外な盲点は海外の祝日。為替市場も人間が動かしているため、土日以外は24時間営業とは言え、為替取引量の多いイギリスやアメリカが祝日の時はほとんど動きません。ルール通りにポジションを持ったものの、動きがほとんどなく、後で調べたらイギリスが祝日で休みだった…という失敗は、案外上級者でもやってしまいがちなので注意が必要です。

4.4 上級者FXトレーダーの失敗まとめ

さすがに上級FXトレーダーともなると失敗は少なくなります。失敗が少ないから上級者、と言いかえることもできます。

勝つことよりも、ルール外の負けをしないこと。そのためには、同じ失敗を繰り返さないこと。これができているからこその上級者と言えます。

トレードはテニスと似ていて、ミスした側の負けです。テニスに似ているとの認識を持つことで、トレードに対する考えもまた一歩前進するのではないでしょうか?

5 失敗は手法ではなく自分自身にあることが多い

上記の初心者・中級者・上級者の失敗例ですが、初心者の失敗はテクニックや知識不足の部分から来ている面が多く、中級者以上となると、失敗の原因は自分自身に帰結するケースが多いことに気が付くことになります。そして上級FXトレーダーになれば、トレードの失敗も少なくなります。

技やテクニックのイメージの強いトレードの世界ですが、それはミスをしない、という大前提があった上でのことになります。

コンピューターとは違い感情があるのが人間。損切りなんて本来誰もやりたくありません。損切りのほか、本来やりたくないことをやり続けるのがトレードと言うこともできます。

よって、まぁいいか、と本来やるべきではないことを本能的にやって失敗する…、というのは初心者から中級FXトレーダーそして上級FXトレーダーに共通する失敗と言えます。

メンタルの問題、と一言で片付けることもできますが、この問題は非常に根深く、トレードは一定のレベル以上になると、自分との戦いの色彩が強くなります。

特に中級FXトレーダーの方で、手法は固まっていても勝ちきれない、あるいは一向に収支トントンから抜け出せないという方は、自らのトレード記録を振り返り、本当に自ら作成したルール通りにトレードできているかどうか検証することをオススメします。ルール外のトレードを行い、その結果の負けの多さに気付いて驚かれる方も多いのではないでしょうか?

6 まとめ

FXは正直負けてナンボの世界でもあります。ただしデモトレードで負けても人間は学びません。リアルマネーで血を流しながらの負けで得られるものは、非常に多くあります。

少額のリアルマネーでスタートして、資金管理を行いながらトレードを進めていくのがベストです。

そして初心者、中級者、上級者の各レベルに応じた失敗を知り、同じような失敗を繰り返さないことによってFXで勝てる可能性は高まります。

同じ失敗を繰り返すことが多いFXの世界、自分がどのレベルにいるかを把握した上で、過去のトレード記録を振り返り、同じ失敗を繰り替えしていないか、検証してみてはいかがでしょうか?自らのトレードルールは作ってあるのに、大きく負けるのはルール外のトレードをしたときばかり…等、多くの気付きを得ることができると思います。

様々な失敗を自らのトレードに生かすことで、勝ちきれる上級者FXトレーダーの仲間入りに一歩近づくことができますよ。

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LIMO編集部