1. 中央値でみる、年齢別の貯蓄と負債状況
知るぽると(金融広報中央委員会)の「家計の金融行動に関する世論調査」(2019年)から、年齢別の貯蓄の中央値を中心にみてみましょう。中央値とは、データを小さい順に並べた時のちょうど真ん中にくるデータのことです。
ちなみに、二人以上世帯の全体平均(金融資産保有世帯)は1,537万円、中央値は800万円となっています。
1.1 二人以上世帯の年齢別金融資産保有額(金融資産保有世帯)
次に借入金です。二人以上世帯の全体平均は1,587万円、中央値は1,200万円です。
1.2 二人以上世帯の年齢別借入金残高(借入金がある世帯)
中央値をみていくと、金融資産保有額が1,000万円に達するのは50代ですが、借入金も同じく1,000万円となっています。60代になってようやく金融資産が借入金を上回っています。金融資産については、金融資産保有世帯のみの中央値なので、ゼロの世帯を含めるともっと低くなるでしょう。
次に単身世帯も同じように見ていきます。全体平均は1,059万円、中央値は300万円となっています。