3. 迫る「人生100年時代」今からできる備えを
はじめの厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」によれば、75歳まで生きる男性は76.0%、女性は88.3%。
95歳までは男性の約1割が、女性の4人に1人が生存する時代です。
今後もこの傾向は続き、「人生100年時代」もやがて現実となるでしょう。
人生100年時代に65歳で退職した場合、実に人生の約3分の1を年金と貯蓄のみで生活することになります。
「老後は遠い未来」ではなく、確実にくる可能性が高い第2の人生です。その長さを考えれば見て見ぬふりはできず、早いうちから対策を立てていく必要があるでしょう。
今はねんきんネットやねんきん定期便などを利用すれば、年金の受給予定額を確認できます。また、運用益が非課税になるiDeCoやつみたてNISA制度を利用して、私的年金や貯蓄をすることも可能です。
老後必要と考えられる金額は大きくなることが予想されます。お盆休みにでも老後について考えながら、普段の貯蓄にあわせて今使える制度の利用を検討されてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」(2022年7月29日公表)
- 厚生労働省「令和2年度厚生年金・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「健康寿命の令和元年値について」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和3年調査結果」
宮野 茉莉子