4. 会社員等が受給する厚生年金、受給額を5歳刻みで確認
では、会社員や公務員等が受給する厚生年金はいくらなのでしょうか。同じように見ていきましょう。
4.1 厚生年金の平均月額(受給者数1610万133人)
〈全体〉平均年金月額:14万4366円
- 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
- 〈女性〉平均年金月額:10万3808円
※国民年金の金額を含む
4.2 5歳刻みでの「厚生年金月額」の月平均
- 60~64歳:7万5922円
- 65歳~69歳:14万3069円
- 70歳~74歳:14万5705円
- 75歳~79歳:15万569円
- 80歳~84歳:15万9529円
- 85歳~89歳:16万2705円
- 90歳以上:16万1506円
64歳以下は特別支給の老齢厚生年金や繰上げ年金の選択者が含まれるため、受給額は低くなっています。
また、厚生年金は、現役時代に支払ってきた保険料で受給額が左右されます。保険料は収入によって変わるため、年収が高かった人、長く働いた人ほど年金が高くなるといえます。
このことから、平均だけでは実態をつかむことは難しいです。ただし、年代があがるごとに平均額があがっていることから、今後は水準が減っていく可能性も考慮する必要があります。
5. 公的年金制度は改革を重ねる予定だが
年金制度は情勢に合わせて改革を重ねるため、破綻することはないと言われます。しかし、「年金だけで暮らせる」という状況が保証されるわけではありません。
事実、その割合は減少傾向にあります。平均寿命が延び、少子高齢化が進む中、自助努力の必要性は高まる一方でしょう。
若い世代では「老後資金は自分で貯める」が当たり前となりつつあります。効率的に貯める方法について、情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
太田 彩子