おひとりさまの老後にかかる費用を平均値から算出
国立社会保障・人口問題研究所の「人口問題研究所の調査」によると、単独世帯の割合は2040年時点で人口の39.3%に昇るとされています。
年々増え続けるおひとりさまですが、老後に備えておきたい貯蓄は一体どの程度なのでしょうか。平均値を使って計算していきます。
総務省統計局の「家計調査報告」によると、1ヶ月にかかる単身世帯の消費支出は15万3611円です。
老後を65歳以上と仮定し、男女それぞれの平均寿命から逆算した必要年数をかけると以下のようになります。
- 男性(平均年齢81歳 - 65歳 = 16年):15万3611円 × 12ヶ月 × 16年 = 2949万3312円
- 女性:(平均年齢87歳 - 65歳 = 22年)15万3611円 × 12ヶ月 × 22年 = 4055万3304円
※平均寿命の参考資料:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」
補足として、1ヶ月にかかる15万3611円の内訳のなかにある「住居」費用は1万7832円なので、賃貸のケースは想定されていません。
65歳以降で賃貸にお住まいの際は、上記で算出した消費支出に家賃が上乗せされます。