2. 国民年金の平均受給額とは?1万円ごとの受給者数も見る

ここからは、国民年金の受給額についても見ていきましょう。

日本の公的年金制度の基本は2階建ての構造。1階が国民年金、2階が厚生年金です。

先述の厚生年金の受給額には国民年金の金額が含まれていますが、国民年金だけを受給する人もいます。

厚生労働省の資料によると、国民年金の受給者は3328万1594人。厚生年金の受給者は1610万133人だったので、半分程度は国民年金のみの受給者になるでしょう。

具体的に国民年金のみとなる人は、フリーランス・自営業者・専業主婦・専業主夫・無職の方などです。

国民年金の1万円レンジごとの受給者数は以下の通りです。

  • 1万円未満:7万4554人
  • 1万円以上~2万円未満:29万3600人
  • 2万円以上~3万円未満:92万8755人
  • 3万円以上~4万円未満:284万2021人
  • 4万円以上~5万円未満:466万3638人
  • 5万円以上~6万円未満:776万979人
  • 6万円以上~7万円未満:1483万5773人
  • 7万円以上~:188万2274人

全体の平均は5万6252円ですが、ボリュームゾーンは月平均で6~7万円です。

国民年金は厚生年金ほど受給額に差はありません。これは、現役時代の給料に関係なく、一律の保険料を納めるためです。納付期間に差があると、その分金額が変わる仕組みになっています。