4. 「貯蓄3000万円は羨ましい」で終わらせない

貯蓄3000万円をもつ世帯は多くはないものの、一定数いることが分かりました。退職金の有無や親からの相続にも大きく左右されますが、堅実に貯蓄している人にとっては「努力して貯めてきた結果だ」と言いたくなるでしょう。

今の現役世代が貯蓄3000万円を築くのは簡単ではありませんが、老後に3000万円が必要となる人がいるのも事実です。

「そんなに貯蓄があって羨ましい」で終わらせないために、何かできることはないのでしょうか。

ここ30年は日本の経済が停滞し、平均年収はほとんど上がっていません。銀行の金利も下がり、今の60代のように「銀行に預けるだけでお金が増える」ことを体験できる現役世代はいません。

30年前と比べると昇給による年収アップが難しい現代では、共働きで世帯年収を上げるご家庭が増えました。

育児をしながら働くのは大変ですが、共働きをサポートする家電やサービスは増えつつありますね。

また、30年前にはなかった「NISA・iDeCo」のような運用益が非課税になる制度も出てきました。

ふるさと納税などで節税をしながらこうした制度で資産を作ることは、30年前にはできなかったことです。

昔のようにお金を使い、貯めることは叶わなくなりましたが、現代に合う方法を情報収集して見つけ、貯蓄を増やすことは可能でしょう。

自分に合う方法を見つけるためにも、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

太田 彩子