1. まずはお金のことを整理しよう

まずは、あなたの持っているお金を整理することから始めましょう。

いわゆるお金の「見える化」です。以下の方法で、貯蓄に取り組む土台を作り上げていきます。

1.1 銀行口座の整理

複数の銀行口座を使い分けている人もいれば、そうでない人もいるでしょう。

「給与が振り込まれる口座しか持っていない」という方は、貯蓄用の口座を用意することがおすすめです。毎月使う分と貯める分を分けるという作業です。

もっとも貯蓄口座も現在は利子が殆どつかないので、あくまでも「手を付けないようにするための口座」として活用する考えです。

1.2 借入額を整理

奨学金や住宅ローンを借りている人は、残高や利率、残りの支払回数をまとめておきましょう。

シミュレーションをしながらボーナスから返済に充てる金額を調整する、複数の借り入れがあるなら乗換えやおまとめローンを視野に入れるといった手段もあります。

また、住宅ローンの借り換えも検討すべきでしょう。住宅ローンは金額も大きいこともさることながら、返済期間も長くなります。

ただし、借り換えには様々な手数料もかかることから、そうした諸経費を考慮しても借り換える意味があるのかという点も考慮したいところです。

【追記】また、2022年に入っての海外での金利上昇は、変動金利を利用している方には今後の金利水準の変化は気になるところです。これまでは超低金利環境でしたので、住宅ローンに関しても変動金利推し、安い金融機関への借り換えをすすめる論調一辺倒でした。しかし、今後は金利水準の様子を見ながら、変動金利を選択し続けるのか固定をも検討すべきなのかが焦点となるでしょう。

1.3 固定費を整理

食費・光熱費・通信費・保険料などの固定費を整理して、毎月どのくらいのお金が自由に使えるのかを把握しておきましょう。

意外に通信費などは家族で合計すると無視できない金額となります。通話料や通信料などを考慮して、最適かつもっとも安いプランに見直しましょう。

また、食費に関しても外食ばかりしていると、これも毎月で考えると月末にびっくりというようなこともあるでしょう。

可能な限り自炊をする、またランチを減らしてお弁当にするということなども検討してみてはどうでしょうか。もっとも、すでに実践しているという人は多いかもしれません。