天引きされるお金は平均いくら？
では、実際に年金から天引きされるお金は平均でいくらでしょうか。
総務省統計局「家計調査年報（家計収支編）2020年（令和2年）」より、二人以上世帯と単身世帯の1カ月の平均額をみていきます。
65歳以上の夫婦のみの無職世帯（社会保障給付21万9976円）
- 直接税：1万2589円
- 社会保険料：1万8551円
65歳以上の単身無職世帯（社会保障給付12万1942円）
- 直接税：6430円
- 社会保険料：5082円
社会保障給付が年金収入と考えられる金額で、直接税と社会保険料が年金から天引きされる金額です。
二人以上世帯で約3万円、単身世帯で約1万円と、見過ごせない金額になっていますね。天引きされる金額も考えて老後の生活設計を立てましょう。
まとめにかえて
年金から天引きされる金額は年金生活に入ると大きく感じるものです。予め知るのと知らないのでは受ける印象も変わるでしょう。
また、厚生年金と国民年金の平均受給額を確認しましたが、個人差も大きいと分かりました。まずはねんきんネットなどを利用して、ご自身の年金の受給予定額を確認しましょう。
年金のみでは生活できない方も多いですが、私的年金やつみたてNISA制度を利用して運用するなどで備える方法もあります。
運用にはリスクがありますが、こちらもまず知ること、調べることが大切でしょう。
仕事、私的年金、貯金、運用…と老後に備える方法はいくつかあります。
ただ漠然と怖れるのでなく、それぞれのメリット・デメリットを考えて、ご自身に合った方法を選びましょう。
参考資料
宮野 茉莉子
