みんなの貯蓄手段3選
先ほどの内訳を参考にしながら、60代でまとまった貯蓄を保有するために大切なコツを3つご紹介します。
1.まずはしっかり貯金する
まずはしっかりと預貯金を貯めることが大切です。万が一に備えて、月々の生活費の6カ月分は預貯金で貯めましょう。
効率的、かつ確実に貯めるには、財形貯蓄や自動積立定期預金のように、申し込めば自動的に毎月積み立てていく仕組み作りを行いましょう。
2.自分に合った運用を取り入れる
貯蓄の次に多かったのは保険、株式、投資信託でした。このように一部運用を取り入れることも貯蓄を増やすためには必要でしょう。
運用にリスクはありますが、「金融商品・投資方法」によってはリスクを抑えることが可能です。たとえば投資信託は値動きしますが、毎月コツコツと一定金額を積み立てて買付時期を分散することで、全体の平均購入単価を平準化させる効果があります。
株式の短期売買はリスクが高いですが、上記のように毎月積み立てる積立投資であれば、長期的に続けることでリスクを抑えて資産を増やすことも可能でしょう。
ご自身に合った運用方法はなにか、まずは情報収集してみると良いでしょう。
3.全体を見て資産配分を考える
投資を考える時、いくらで投資するかと小さな枠で考えてしまいがちですが、貯蓄の全体から見て投資する金額を考えましょう。
たとえば「保有している貯蓄のうちいくらを投資に回すのか」「毎月貯蓄するうち、いくら投資で積み立てるのか」など。
ご自身の資産全体から運用を考えないと、リスクが高すぎたり、逆にリスクを抑えすぎたりということもあります。全体、かつ長期的に見て貯蓄については考えましょう。
安心したセカンドライフを過ごすためにも、思いったった日から貯蓄方法について情報収集をしたり考えたりしてみてくださいね。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」第8-5表、8-30表
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年(2020年)調査結果」
LIMO編集部