老後の生活は大丈夫か
住宅に関しては問題がなさそうですが、その後訪れる老後の生活はどうでしょう。
2019年に話題となった「老後2000万円問題」の基になった金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書『高齢社会における資産形成・管理』を参考に見ていきましょう。
【モデルケース】夫:65歳以上妻:60歳以上
夫婦のみ無職の世帯が老後30年間にかかる生活費
20万9198円(年金)-26万3718円(生活費)=月々約5.5万円の赤字
5.5万円×12ヶ月×30年=1980万円(約2000万円)
これが、「老後2000万円問題」の基になった計算式です。
しかし、この計算には大きな落とし穴が2つあるのです。
住宅費
持ち家を前提としているので、住宅費は約1.4万円しか計上されていません。老後も賃貸で生活する方は約30年間の家賃も計上しなければいけないということです。
持ち家比率が70%超もありますので、ここの心配はない人の方が多いかもしれません。
しかし、賃貸で老後もお考えの方は30年間の家賃も考えなくてはいけませんね。
介護費
全ての方が介護になるわけではありませんが、介護費用は意外と多くの資金を必要とするので、準備するに越したことはないでしょう。
これらを加味すると2000万円では少し心もとないことがご理解いただけたのではないでしょうか。