2017年2月22日から「It's a Sony展 Part-2」がスタート

東京・銀座にあるソニービルで2017年2月22日から開催されている「It's a Sony展 Part-2」に行ってきました。これは昨年11月に始まった同展の後半にあたるものです。

ソニーはこのビルを今年3月末に閉館し、ビル解体の後、2018年から2020年まではニューヨーク・タイムズスクエアの階段広場のような「銀座ソニーパーク」を音楽やスポーツイベントを行う場として活用。2022年秋には新たなソニービルとして営業を再開する予定です。

詳しくは、こちらの記事『ソニーはなぜ銀座ビル跡をいったん空地にするのか?(投信1)』をご参照ください。

「インスタレーション」でソニーを表現

さて、今回のPart-2(2017年2月22日~3月31日)は、Part-1(2016年11月12日~2017年2月12日)がソニーの「歴史」に焦点を当てたのとは対照的に、「未来」がテーマになっています。

Part-1ではソニーの懐かしい歴代の製品が展示されていましたが、Part-2には製品はなく、空間を楽しむ作りになっています。コンセプトは「都会の真ん中のパーク」で、このビルがいったん更地になった後に作られるソニーパークを一足先にイメージできる内容になっています。

会場である1階から4階までのフロアには人工芝が敷き詰められており、2階から4階までの内部壁面には街の風景(ウォールアート)が描かれています。これは現代美術の「インスタレーション」と呼ばれる表現手法であり、会場全体がアートになっていることが体感できます。

参加型イベントが楽しめるPart-2

今回の展示で印象的なのは、その内容がとてもアーティスティックであることだけではなく、来場者が参加できる仕掛けも施されていることです。

具体的には、展示にはスタンプラリーのようなゲームや、壁に葉っぱのシールを貼るコーナーも用意されており、誰でも壁にシールを貼ったり、葉っぱの上に名前やメッセージを書いたりすることができます。

 

どれだけのシールが貼られるかはわかりませんが、Part-1では70万人を超える来場者があったことを考えると相当な数になることは想像に難くありません。展示の終盤には、白い壁が青々とした葉で埋め尽くされた森になっているのかもしれません。

 

また、もう1つの特筆すべき仕掛けはスタンプラリーです。2階の入り口でシートをもらい(もちろん無料です)、ウォールアートの中にあるキーワードを8個見つけると、4階でオリジナルステッカーをもらうことができます。

キーワードは、ウォールアートの中にある小さなSONYのロゴの横にある英数字ですが、探すのが簡単なものと難しいものがありました。ここでネタバレするわけにはいきませんので、皆さんもご自身でチャレンジしてみてください。

 

ちなみに、ウォールアートをよく見ると、ソニーに関連する製品だけではなく、映画やゲームの登場人物など様々なものが細かく描かれていることが発見でき、ソニーの事業領域の広さが改めて実感されます。

また、それらが風景の中に自然と溶け込んでいることにも気づかされます。これは筆者の勝手な想像ですが、おそらくそうした存在になることがソニーの未来なのかもしれません。

2018年の「銀座ソニーパーク」のオープンが今から楽しみです。

和泉 美治