2022年2月3日に発表された米EC大手アマゾンの2021年第4四半期及び2021年通期決算について、決算内容がどうだったかを同社が発表した決算書をもとに見ていきましょう。

アマゾンの損益計算書を深堀り

まず、アマゾンの損益計算書(PL)から見ていきましょう。

出所:米アマゾン決算資料

売上高について

商品売上高(ネット)は2021年第4四半期(2021年Q4)は71416百万ドルで対前年同期比+0.5%増、またサービス売上高(ネット)は65996百万ドルで対前年同期比+21%増となっています。

こうしてみると、アマゾンの商品売上高の成長率はほぼ横ばいとなっており、サービスの売上高の成長が全体をけん引していることがわかります。

また、アマゾン全体の売上高全体で見ると、引き続き商品売上高は大きいものの、サービスの売上高と拮抗してきているのがわかります。

オペレーティング費用と営業利益

2021年Q4のPLを見ていただければすぐにお分かりかと思いますが、売上原価、発送費用、テクノロジーとコンテンツ、販管費とあらゆる費用が増加しています。

もっとも、成長している企業であれば当然ですが、2021年Q4に限って言えば、売上高の伸びよりも費用の伸びが大きくなったために、営業利益は大幅減益となりました。

本業の儲けをしめすオペレーティング・インカム(おおよそ営業利益と同じ定義)は2021年Q4については3460百万ドルと対前年同期比▲50%の減益となりました。