株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、19,500円回復がやや遠ざかる
2017年2月17日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 19,234円(▲112円、▲0.6%) 続落
- TOPIX 1,544.5(▲6.5、▲0.4%) 続落
- 東証マザーズ総合指数 1,024.8(▲1.1、▲0.1%) 5日ぶり反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:887、値下がり銘柄数:963、変わらず:152
- 値上がり業種数:11、値下がり業種数:22
東証1部の出来高は20億2,929万株、売買代金は2兆121億円(概算)となりました。出来高はほぼ前日並みでしたが、売買代金は減少しています。前日に続いて売り買いが交錯したようです。
そうした中、日経平均株価は寄り付きから安く始まり、前場には一時▲174円安まで下落しました。その後は下げ渋りましたが、終日マイナス圏で推移しています。前日にあった突如の急落を懸念した模様眺めもあったかもしれません。
結局、一度も19,300円を上回ることなく続落で引けました。19,500円を固めるには時間を要しそうな雰囲気です。なお、TOPIXも同じような値動きでした。
東証マザーズ総合指数は5日ぶり小幅反落、売買代金は1,000億円超を維持
東証マザーズの出来高は5,592万株、売買代金1,061億円となり、前日より大幅に減少しました。大型株市場同様に、目立った材料が不足する中で、様子見スタンスが強まったと考えられます。ただ、売買代金が1,000億円を割り込まなかったことが唯一の明るいニュースと言えます。
総合指数は取引時間中にプラスで推移する場面が多かったようですが、最後はわずかに下落し、5日ぶりの反落で終わりました。
市場下落の陰でアサヒGHDが年初来高値を更新、トレンドマイクロも値を飛ばす
個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が連日の大幅下落となり、ソフトバンクグループ(9984)も大きく値を下げて引けました。また、ダイキン工業(6367)も大幅安となり、三井不動産(8801)や野村ホールディングス(8604)も下落しています。
なお、連日の急落が続く東芝(6502)は、一時▲12%超安の暴落となりました。ただ、株式市場では徐々に、東芝株の暴落に対して大きなサプライズを感じなくなっている雰囲気があります。
一方、アサヒグループホールディングス(2502)が連日の大幅高となり、年初来高値を更新しました。これに触発される形で、ビール株や食品株が軒並み値を上げています。
また、前日に業績予想の大幅上昇修正を発表したトレンドマイクロ(4704)が値を飛ばして、一時+13%超高となる場面がありました。その他では任天堂(7974)が堅調に上昇したのが目を引いています。
新興市場では、Gunosy(6047)が大幅高となり3日連続で年初来高値を更新し、アスカネット(2438)も高値を付けました。
一方、前日に上場来高値を付けたユーザベース(3966)は大幅反落となり、前日に急騰したアカツキ(3932)は急落となっています。全体的には新興市場らしい値動きは少なく、静かな取引に終始したようです。
青山 諭志