貯蓄が「ある世帯・ない世帯」の違いとは?

60代でまったく貯蓄がない世帯と、2000万円以上の貯蓄がある世帯。この違いを生む理由の一つは「若いうちから貯蓄意識があるかどうか」とも考えられます。

人の寿命は読めないため、将来に残すより今使っておきたいという人もいることでしょう。しかし、健康寿命が年々伸びて「人生100年時代」と言われているのも確か。

仕事をリタイヤしてから生活資金や万が一まとまったお金が必要になった際に慌てないよう、最低限の貯蓄は準備しておきましょう。

老後に向けた最低限の貯蓄とは、「月々の年金では足りない金額+介護資金」です。「2000万円問題」のもとになったのは、年金額から生活費を差し引いた月々の不足額が、老後30年間続いた場合の計算式です。

「老後2000万円問題」をかんたん整理

モデルケースは標準的な高齢夫婦世帯、2017年「家計調査」結果に基づく試算です。

将来もらえる年金額は「ねんきんネット」で確認することができます。将来予想できる生活費との不足金額はいくらか、計算してみるのもよいでしょう。

また、介護資金については平均入居期間(5年)でサービス付高齢者向け住宅の場合約1000万円、有料老人ホームの場合は約1900万円が必要とされます。

概算の目標金額がわかると、貯蓄のやる気も俄然わいてくるかもしれません。