日本の平均給与は433万円
それでは、専業主婦世帯の平均年収はいくらでしょうか。総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)2020年」を参考にすると、「夫のみ有業世帯」の平均年間収入は677万円でした。
しかし、日本の平均給与は433万円です。先ほどの国税庁の調査の「第3表 給与階級別の総括表」より、年収400万円台の平均値をみると、平均給料・手当は「379万9000円」、平均賞与は「67万6000円」で、平均給与(年収)が「447万5000円」。
平均給料・手当を月額にすると、約31万6000円。社会保険料や税金を引くと、月の手取り額はおよそ25万円前後と考えられます。
手取り月収25万円で生活する場合、子どもが小さなうちは専業主婦でいながらやりくりをして貯金もできるでしょう。しかし子どもの人数が増え、習い事や塾に通い、食費や通信費、教育費の負担が増えてくるとだんだんと厳しくなります。
住む場所や生活水準、進学先等によってはゆとりがあるとは言えないでしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。