男女の差が大きい?厚生年金、ひと月「10万円未満&30万円超」の割合

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会社員や公務員の方が老後にもらえる「厚生年金」。「厚生年金」は、国民年金よりも受給額が手厚いとされますが、老後に受け取る金額は人それぞれだということはご存知でしょうか。

厚生労働省年金局の「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業概況」によると、厚生年金被保険者数(第1号~4号)は4488万人(令和元年度末現在)。日本の人口は1億2557万人(令和3年1月1日現在)ということを考えると、3人に1人は厚生年金被保険者となります。

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そこで本日は、FPの資格を持ちながらファイナンシャル・アドバイスをしている私から、多くの方が加入する厚生年金、なかでも「10万円未満&30万円超」の割合についてお話しさせていただきます。

厚生年金、ひと月の受給分布をチェック

まずは厚生労働省年金局の「厚生年金保険・国民年金事業年報 令和元年度」を参考にして、厚生年金のひと月の受給額の分布図を男女別に見てみましょう。

厚生年金保険(第1号)【男性】年金月額階級別老齢年金受給権者数
~5万円未満:15万977人・5万円~10万円未満:97万6724人
10万円~15万円未満:261万3866人・15万円~20万円未満:436万9884人
20万円~25万円未満:224万9128人・25万円~30万円未満:28万8776人
30万円以上:1万7626人
厚生年金保険(第1号)【女性】年金月額階級別老齢年金受給権者数
~5万円未満:31万5100人・5万円~10万円未満:234万1321人
10万円~15万円未満:218万2510人・15万円~20万円未満:41万2963人
20万円~25万円未満:6万3539人・25万円~30万円未満:4166人
30万円以上:379人

※この金額には基礎年金月額(=国民年金)も含みます。

男性の平均は約16万4770円、女性の平均は10万3159円と、平均を比べると男女で約6万円の差があることが分かります。女性は結婚や育児、介護で離職する方が多い傾向にあるため、男性に比べて少ないのでしょう。

次に、男女別に「10万円未満」と「30万円超」の分布をみてみましょう。

男性

  • 10万円未満:112万7701人
  • 30万円超:1万7626人

女性

  • 10万円未満:265万6421人
  • 30万円超:379人

男女合算の「10万円未満」は、全体の23.6%で4人に1人くらいです。ただし男女別で見ると、女性の約50%が10万円未満に。年金の受給額がひと月10万円未満というと少ない印象ですが、女性では珍しくないのです。

一方で、年金受給額の中でトップレベルである「30万円超」は全体でわずか0.1%です。

これは現在のシニアの受給額なので、働く女性が増えている現代においては、女性の厚生年金額は増える可能性もあります。ただ少子高齢化の影響もあり、年金の受給額は全体的に減る可能性も高いといわれています。

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執筆者
高橋 明香

会計専門学校卒業後、和光証券株式会社(現みずほ証券株式会社)に入社。国内外株式、債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、個人・法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事する。そのキャリアは20年に渡る。後進の育成にも注力し、教育・研修担当としても活躍。豊富な金融知識と親しみやすい性格で顧客からの信頼も厚い。現在は、個人向け資産運用のサポート業務を行う。CFP(Certified Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。