長期的にお金に働いてもらおう!

今回は70代の年金と貯蓄について詳しくみてきました。

70代の年金の受給額を見ると、年金だけで老後の生活をまかなうのは少し厳しい印象でしょう。また、貯蓄に関しても金融資産を全く保有していない人が全体の2割弱を占めるなど、老後の準備は早めに取りかかったほうが良さそうです。

では、老後資金の準備の仕方はどうすれば良いでしょうか。

今の70代の方もされていたように、「お金に働いてもらう」と良いでしょう。70代の貯蓄の内訳で見えた、株式や投資信託を金融資産の中に取り入れるのです。

長引く低金利の現代では、預貯金のみでお金を増やすのは難しいもの。株や投資信託などを活用し、お金に働いてもらうことで、老後資金を増やすことは不可能ではありません。

資産運用がはじめての方は、まずはつみたてNISAを利用して、長期的に毎月コツコツと積み立てながら運用するとリスクを抑えることもできます。

長期の運用は、複利のメリットを最大限に活かすことができるため、雪だるま式に資産を増やすことも可能です。

たとえば毎月3万円を30年間運用した場合、いくらになるかを見てみましょう。

毎月3万円を30年間運用した場合

  • 年率利回り0%:1080万円
  • 年率利回り3%:1748万2107円
  • 年率利回り5%:2496万7759円

年率利回り0%と3%、3%と5%ではそれぞれ約700万円もの差が出ます。運用を行うのと行わないのでは、30年後にこれほどの差がでるのですね。

もちろんどの金融商品に、いくら投資するかは人それぞれ。大切な資金を運用するのですから、知識を身につけておくと安心ですね。

ネットで調べたり、本で読んだりして学ぶほかに、無料の動画を見たりオンラインセミナーに参加したりすると、よりきちんと理解できるでしょう。運用を始めるための有益な情報を集めることができる可能性もあります。

長期投資のメリットを活かすためにも、なるべく早めに資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

鶴田 綾