【就活生】就活を始める前に必ず読んでおきたい本10選

就職活動を始めた方におすすめの本をご紹介します。就職活動は、経験した人は分かると思いますが、意外に待ち時間が多いものです。その間に読み進められるよう、アマゾンのキンドルなどに本を保存しておくのは一つの方法です。企業研究に活用するのはもちろん、面接の際にネタとして活用するのもよいでしょう。

その1:『ビジョナリー・カンパニー』

米国の企業を中心に、ビジョナリー※である企業とそうでない企業について分析した本です。多くの人が抱く”すごい企業”の条件が(本書では12の神話としています)、実際はそうではないということを紐解いていきます。

続きを読む

※「先を見通すことができる」の意(本書では必ずしもそうではないといっていますが)

本書でビジョナリーとされている企業も、今振り返ると「え!? その後存亡の危機に陥った企業もいくつかあるじゃないか」というツッコミも入れながら読むと面白いと思います。

とはいえ、当時ビジョナリーであった企業の分析は、会社研究の際には役に立つはずです。採用面接の担当者もビジネスマンの基礎知識として読んでいる可能性が高いので、時間がある時にゆっくり読んでおくとよいでしょう。

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

その2:『ビジョナリー・カンパニー③ 衰退の五段階』

その1で紹介した『ビジョナリー・カンパニー』シリーズのうちの1冊で、ビジョナリーとされる企業がいかに衰退していったかを分析した本です。

「そもそもビジョナリー・カンパニーがビジョナリーではなかったというだけじゃないの?」というツッコミは置いておいて、ここで企業がダメになるパターンを勉強しておけば、就職活動で自分にとって”ハズレ”の会社に就職しないで済むことにもつながります。

ビジョナリーカンパニー3 衰退の五段階

その3:『デザイン思考が世界を変える』

米国ではすでに広く浸透しているデザイン思考ですが、日本ではここ数年バズワードとして登場するようになった段階です。消費財や耐久消費財メーカーだけではなく、金融業界でもデザイン思考が取り上げられることも多くなってきました。様々な業界を希望する就活生に向く本です。

本書をデザイン思考の本家と言い切っていいかは迷うところですが、米国のデザインファーム「IDEO」のCEOが書いた、デザイン思考とはなんぞやという内容です。

デザイン思考は日本の大企業の経営者も現在進行形で学んでいる領域かと思いますので、これを事前にインプットしておけば、意識高い系の学生として認識されることでしょう。

デザイン思考が世界を変える

その4:『日本の電機産業 何が勝敗を分けるのか』

日本の電機産業がいかに衰退していったか、歴史を追いながら分析した本です。電機業界に就職を希望する学生は必読と言っていいでしょう。

日立や東芝、NEC、富士通といった産業エレクトロニクスメーカーから、ソニーやパナソニック、シャープといった民生エレクトロニクスメーカー、ダイキンなどの機械メーカー、任天堂などのゲーム会社までを幅広く分析しており、特に理系の学生に読んでもらいたい本です。

アップルやグーグルなどの企業が、どのような戦略で日本企業やその他のグローバル企業と対峙していったかについても非常に勉強になります。

日本の電機産業 何が勝敗を分けるのか

その5:『トヨタ対VW(フォルクスワーゲン)2020年の覇者をめざす最強企業』

証券アナリストで何度も人気ナンバーワンに輝いた著者が、日本の基幹産業である自動車産業の雄トヨタ自動車とフォルクスワーゲンを中心に分析をした本です。

タイトルにある2020年も既に射程距離に入っていますが、自動車産業全体を俯瞰するために役立つデータが多いので、手元に置いておいて必要に応じて参考にするとよいでしょう。

ただし、自動運転や電気自動車といった分野は弱いので別の資料が必要です。

トヨタ対VW(フォルクスワーゲン) 2020年の覇者をめざす最強企業

その6:『セブン&アイHLDGS. 9兆円企業の秘密―世界最強オムニチャネルへの挑戦』

こちらも証券アナリストとして12年連続人気ナンバーワンとなった著者による、セブン-イレブンやイトーヨーカドーを傘下に持つセブン&アイホールディングスの分析本です。

セブン&アイホールディングスは小売業では超優良企業ですので、同社に就職を希望する学生だけでなく、サービス業を希望する学生にとっても参考になると思います。

セブン&アイHLDGS.9兆円企業の秘密―世界最強オムニチャネルへの挑戦

その7:『日本の銀行』

現在も日系大手証券会社で銀行セクターアナリストとして活躍する著者が執筆した本です。少し古いですが、銀行に就職を希望する学生にとって参考になるでしょう。

当然ながら、FinTech(フィンテック)というようなキーワードは入っていないので、それらは投信1の記事を参考にしてください。

日本の銀行

その8:『Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない 』

自動車産業は自動運転や電気自動車の出現で、これまでのガソリン車の競争環境とは大きく様相が変わってきました。本書では、これから異業種による競争が始まるという未来予想図を、データをもとに分析・展望しています。

自動車産業の競合企業としてグーグルなどがあげられていますが、グーグルといえどもハードが得意ではないために競争を勝ち切るのはそれほど簡単ではないという点も、2014年の出版当時すでに指摘されています。

また、アップルやフェイスブックの会社分析なども含まれており、グローバルでの産業構造を俯瞰したい学生には最適です。

Google vs トヨタ 「自動運転車」は始まりにすぎない

その9:『シェアリング・エコノミー Uber、Airbnbが変えた世界』

UberやAirbnbなどの米国のベンチャー企業が、テクノロジーを活用することで輸送業や宿泊業といった規制業種の競争優位を打ち砕こうとしています。

2020年の東京オリンピックが近づくと、インバウンド消費や外国人観光客といったキーワードが再び脚光を集めると思います。その際、タクシー等の輸送業者やホテル等の宿泊業者などのサービス業がどのように変わっているのか、本書はそれを考えるきっかけとなるのではないでしょうか。

シェアリング・エコノミー Uber、Airbnbが変えた世界

その10:『会社四季報 2017年1集 新春号』

企業研究をするうえで、何といっても会社四季報は欠かせません。会社訪問などをする前には、売上高、営業利益、営業利益率、当期純利益、またそれらの推移、株主資本比率や配当額などをざっと確認しておくとよいでしょう。

少し慣れてくれば、株主構成などを見ればオーナー企業なのか、それとも外国人投資家が大好きな優良銘柄なのかといったことも分かってきます。

持ち歩くには重いので、机の片隅に置いておき、必要な箇所だけ自分のノートに写すか、写メを撮ってデジタルで保存しておくと便利です。

会社四季報 2017年1集 新春号

まとめに代えて

いかがでしたか。自分が興味のある産業を中心に、少し目線を変えて異業種を勉強してみても面白いかもしれません。現在はテクノロジーで競争環境があっという間に変わってしまいます。常に自分が就職する企業や業界は変化していくものだということを念頭に就活を進めると、最終的に幸せな結末が待っているのかもしれません。

また、就活のために新聞を購読するにも費用が高いなと思っている方には、ネット証券を活用すると効率的に情報収集ができるかと思います。これは投信1ならではのご紹介ですが、手間をいとわないという方は参考にしてください。

>>【参考】日経新聞が無料で読み放題? ネット証券のお得な活用法

就活後に興味のある会社に投資をしてみるというのも、その後の投資ライフにとっては悪くないスタートかもしれません。

 

LIMO編集部

ニュースレター

PR

LIMO編集部

LIMO編集部は、国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーを中心に構成されています。金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報ををわかりやすくお届けします。