働き盛りのみなさんは、将来どのくらい年金を受け取れそうか確認してみたことはありますか?

毎年届く「ねんきん定期便」や、「ねんきんネット」でしっかり把握なさっている方は多いかもしれませんね。

老後に受け取れる年金額には、現役時代の年金加入状況などが反映されます。よって、すべての人が同じ受給額であるとはいえません。また厚生年金の場合は、現役時代の収入も受給額に反映されますので、個人差は大きくなります。

今回は、厚生年金と国民年金の平均年金月額を、少し角度を変えて、「都道府県ごと」に眺めていきます。

都道府県別「厚生年金」みんな、いくらもらってる?

厚生労働省年金局が2020年12月に公表した「令和元年(2019年)度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、全国の年金平均受給額は、厚生年金で14万6162円、国民年金で5万6049円です。

ただし、厚生年金においては、都道府県別の平均値にばらつきがあるようです。以下、同資料(参考資料1)より、その金額を抜粋していきます。

【都道府県別】厚生年金保険(第1号)平均年金月額

全 国:14万6162円

北 海 道:13万6277円

青 森 県:12万2081円
岩 手 県:12万5914円
宮 城 県:13万9163円
秋 田 県:12万2488円
山 形 県:12万3969円
福 島 県:12万9458円

茨 城 県:14万7213円
栃 木 県:14万2581円
群 馬 県:14万2436円
埼 玉 県:15万7019円
千 葉 県:16万997円
東 京 都:15万9556円
神奈川県:16万6546円

新 潟 県:13万1946円
富 山 県:13万8602円
石 川 県:13万6291円
福 井 県:13万4072円
山 梨 県:13万8442円
長 野 県:13万8156円
岐 阜 県:14万4615円
静 岡 県:14万6021円
愛 知 県:15万5449円
三 重 県:14万6264円

滋 賀 県:14万9282円
京 都 府:14万7865円
大 阪 府:15万2525円
兵 庫 県:15万5255円
奈 良 県:15万9318円
和歌山県:14万1861円

鳥 取 県:12万7009円
島 根 県:12万7603円
岡 山 県:14万501円
広 島 県:14万5782円
山 口 県:14万3599円

徳 島 県:12万7314円
香 川 県:13万8395円
愛 媛 県:13万4776円
高 知 県:12万6857円

福 岡 県:14万610円
佐 賀 県:12万7736円
長 崎 県:13万2422円
熊 本 県:12万6149円
大 分 県:13万656円
宮 崎 県:12万2795円
鹿児島県:12万6736円

沖 縄 県:12万4217円

最も多いのが神奈川県で16万6546円、次に多いのが千葉県の16万997円です。一方で最も少ないのは青森県で12万2081円です。都道府県によって4万5000円ほどの開きがあることが分かります。

※ 新法老齢厚生年金については、旧法の老齢年金に相当するものを「老齢年金」としています。新法退職共済年金についても同様です。

※※ 厚生年金保険(第1号)の平均年金月額には、基礎年金月額も含まれます。