「年金に頼りすぎない老後」のために

ここまでの数字を見ると、公的年金だけでの生活は心許ないと感じた方も多くいらっしゃるでしょう。

そこで、ひとりひとりが老後に備えて準備をする必要が出てきます。その手段の一つとして資産運用が挙げられます。

「資産運用」と聞くと、まず、株式投資や不動産投資などをイメージされる方も多いでしょう。さらに、その先に「損失が出るかもしれない」という不安を感じる方もいらっしゃるかももしれません。

しかし本来、資産運用とはギャンブルとは違い、目標を設定し、目的を持って金融商品を選択し、計画的に行うものです。

資産運用の基本となる3つのキーワードがあります。それは「長期・分散・つみたて」です。

これに関連する国の税制優遇制度として、つみたてNISA、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)などがあります。最大のメリットは運用益が非課税となる点でしょう。

これらの制度と民間の個人年金保険などを組み合わせ、老後に備えたお金の準備などを、コツコツと進めていかれるのもよいですね。

資産運用は一朝一夕で結果がでるものではありません。長い期間をかけて運用することが、運用成績を安定させることに繋がります。

働き盛りの現役世代の方であれば、老後生活がスタートするまでの20年~30年を、運用期間とすることができる方も多いでしょう。

早い段階での資産運用のスタートは、老後のゆとりある生活に繋がる第一歩といえそうです。