おわりに

今回は「60代以上・無職世帯」にフォーカスをあてて、その貯蓄事情をながめてきました。

冒頭でも触れましたが、公的年金プラス「2000万円」だけで、ゆとりある老後を遅れるかどうかはかなり難しい部分があるといってよいでしょう。

年金受け取り額や健康状態などによって、想定外の老後資金が必要となる可能性もあります。

「老後にいくら準備しなければならないか」は、人それぞれとなります。

健康寿命をのばして元気なうちは細く長く働く、繰り下げ受給して年金を増額させる、など、それぞれのライフスタイルにあった計画を立てていく必要がありますね。

また、ご自身やご家族に介護が必要となった、老朽化した自宅に修築が必要となった、といったシニア特有の大型出費に、いつ見舞われるか分かりません。

長い老後を見据えたお金の準備は、一朝一夕で終わるような簡単なものではありません。若い頃から時間をかけて、コツコツと資金形成を続けていくことがたいせつなのです。

お金の貯め方・増やし方に自信がない・・・というお悩みをお持ちの方は、一度お金のプロのアドバイスを受けてみるのもよいでしょう。あなたにぴったりの「資産形成のコツ」をつかむきっかけになるかもしれません。

参考文献

家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)総務省統計局