コロナ禍で意外なものが増加しています。

総務省が公表したばかりの「家計調査報告(家計収支編)2020年(令和2年)二人以上の世帯」によると、勤労者世帯の「貯蓄純増額」は月平均17万5525円ということです。

令和元年の結果を見ると、同様の世帯の貯蓄純増額は月平均14万9704万円です。コロナ禍の影響で交際費や旅費交通費などの支出が減ったのが大きな要因と考えられます。

これを機に無駄を見直して、節約できた分を貯蓄に回したいと思っている人も少なくないと思います。

難しいのは、節約だけすればお金が増えるかというと、そうとも言いきれないことです。

私は大学卒業後、信用金庫での勤務経験があり、FPの資格を持つファイナンシャルアドバイザーとして、多くの方のファイナンシャルプランニングに関わってきました。

そこで今回は、節約しただけでは本当にお金は増やせないかについて、見ていきたいと思います。

節約とダイエットは似ている

節約とダイエットはいくつも共通点があります。

ダイエットは無駄な脂肪を落とし、節約は家計の無駄な出費を削るところが似ています。どちらも無駄なものを省くというイメージでしょうか。

節約もダイエットも、無理をするとリバウンドをしてしまうところも似ていますね。

無理をして一気に無駄を減らそうとするのではなく、適度な息抜きと自分へのご褒美を適度に混ぜて、コツコツと継続していけば、ダイエットも節約も大きな成果が出るのは間違いないでしょう。

プラスして、ダイエットに大切なのは「いつまでに、どれくらい減量するか」という目標設定です。

節約にも同じことが言えます。「いつまでに、いくら節約して、いくら貯蓄に回すか」という目標設定が明確にあると、目標達成に向けて計画をつくることができます。

目標が達成できた月は好きなものを食べる、もしくは好きなものを買う、という風に適度なご褒美ルールを設けることでモチベーションを保つこともできるかもしれませんね。