シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はコーヒーチェーン店「コメダ珈琲」を運営するコメダHD(3543)の2020年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2021年1月12日に更新されたコメダHDの2020年12月既存店売上高は、対前年同月比95.2%のマイナス成長。なお、同社は客数・客単価の内訳は開示されていません。
全店売上高も97.7%で、既存店・全店ともにマイナス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
既存店については、前期のマイナス成長は7月(対前年同月比98.7%)のみと堅調な推移を見せました。しかし新型コロナウイルス問題の影響から、今期の上期は全てマイナス成長。下期は9月(同101.0%)、10月(同101.7%)と2カ月プラス成長を維持しましたが、11月はマイナス成長(同96.0%)に戻り、12月もマイナス成長(同95.2%)が続いています。
一方、全店売上高は前期全ての月がプラス成長となりました。しかし今期は既存店同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2020年1月に、それまでの1,950円~2,150円間のレンジを上方ブレイクして2,296円に到達。しかし反落し、4月6日に1,316円まで下落しました。その後は上昇が続き、9月には一時2,000円を回復したものの、10月以降は若干下落した1,800~1,900円台の狭いレンジでの取引が続いています。
今期は既存店及び全店ともに上期全ての月でマイナス成長となる一方で、下期は9~10月の2カ月がプラス成長となりました。しかし11~12月は再びマイナス成長が続いています。下期に再びプラス成長を回復することができるのか注目されます。
参考資料
- 2020年2月期 FC向け卸売売上前年比・総店舗数(株式会社コメダ)
LIMO編集部