「収入(1カ月あたり)ゾーン別」に見た、私的な備えの状況
収入あり計 (=1,739)
個人年金…12.2%
企業年金…8.6%
病気やけがのための保険…29.6%
介護のための保険…5.5%
生命保険…48.5%
その他…0.3%
いずれも加入していない…35.9%
不明・無回答…1.2 %
ここから先は、収入ゾーンごとに見ていきます。
5万円未満(n=39)
個人年金…7.7%
企業年金…2.6%
病気やけがのための保険…10.3%
介護のための保険…2.6%
生命保険…48.7%
その他…―%
いずれも加入していない…46.2%
不明・無回答…―%
5~10万円未満(n=243)
個人年金…5.8%
企業年金…2.9%
病気やけがのための保険…17.7%
介護のための保険…3.3%
生命保険…36.6%
その他…0.8%
いずれも加入していない…53.5%
不明・無回答…0.4%
10~20万円未満(n=538)
個人年金…10.0%
企業年金…3.5%
病気やけがのための保険…25.8%
介護のための保険…4.5%
生命保険…40.7%
その他…0.4%
20~30万円未満(n=449)
個人年金…12.0%
企業年金…11.1%
病気やけがのための保険…31.4%
介護のための保険…4.7%
生命保険…52.3%
その他…0.2%
いずれも加入していない…31.6%
不明・無回答…0.4%
30~40万円未満(n=217)
個人年金…17.1%
企業年金…15.7%
病気やけがのための保険…41.0%
介護のための保険…9.7%
生命保険…64.5%
その他…―%
いずれも加入していない…22.1%
不明・無回答…―%
40~60万円未満(n=88)
個人年金…20.5%
企業年金…21.6%
病気やけがのための保険…51.1%
介護のための保険…9.1%
生命保険…61.4%
その他… ― %
いずれも加入していない…19.3%
不明・無回答…1.1%
60万円以上(n=66)
個人年金…28.8%
企業年金…21.2%
病気やけがのための保険…21.2%
介護のための保険…51.5%
生命保険…12.1%
その他…71.2%
いずれも加入していない…―%
不明・無回答…13.6%
さいごに
働き盛りの現役世代にとって、年金受給開始年齢の引き上げ、定年の延長といったニュースはまだまだ先の話に聞こえてしまうかもしれません。でも時間はあっという間に過ぎていきます。公的年金や預貯金に加え、私的な年金や保険などによって備えていくことも、安心した老後のための、一つの選択肢であるかもしれませんね。
ご参考:令和元年度 高齢者の経済生活に関する調査「調査の仕様」について
(1)調査地域:全国
(2)調査対象者:全国の 60 歳以上(平成 31 年1月1日現在)の男女(施設入所者は除く)
※本調査については、本格的な高齢期を迎える前からの年代による意識の違い等についても把握するため、60 歳以上の男女を調査対象としている。
(3)標本数:男女あわせて 3,000 人
(4)調査事項
(ア)生きがい、健康状態、社会的活動に関する事項
(イ)仕事に関する事項
(ウ)経済的な暮らし向きに関する事項
(エ)貯蓄、老後の備え等に関する事項
(5)調査方法:調査員による面接聴取法
(6)調査期間:令和2(2020年)年1月9日~令和2(2020年)年1月26日
同調査「第一章 調査の目的及び方法等」より抜粋
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
【参考】
「令和元年度 高齢者の経済生活に関する調査結果(全体版)」内閣府
池上 翠