みんなの貯蓄額はどれくらい?

はじめに、総務省が2020年に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)貯蓄の状況」をもとに、「みんながどのくらい貯蓄をしているのか」についてみていきます。

勤労者二人以上世帯の貯蓄現在高の平均値は1376万円、ちょうど真ん中に来る中央値(貯蓄ゼロ世帯を含む)は751万円でした。平均値を下回る世帯が全体の約3分の2を占めています。

該当する世帯数がもっとも多いボリューム帯は、貯蓄現在高100万円未満世帯の12.4%です。2番目に多いのは4000万円以上の6.9%、3番目は100万円以上200万円未満の6.7%となっています。ほかの階級は2.9~6.9%に分布していることから、100万円未満世帯の12.4%は飛び抜けて高い数値といえそうです。「10世帯に1世帯は貯蓄額100万円未満」という事実に驚きを感じる人もいるでしょう。