2020年冬ボーナス、公務員は72万円の見通し。会社員はどれくらいになる?

「業種間のばらつき」の影響とは

外出自粛の影響が大きく、また長く続いているようです。これにより、両レポートともに非製造業、とくに「宿泊業」「飲食サービス業」「対個人サービス業」の急激な業績悪化を指摘しています。こういった業種に携わっている方にとっては、特別定額給付金だけでは足りないといっても良いでしょう。

またみずほ総合研究所の嶋中氏は、「人件費調整の際に人員削減よりも賃金調整に偏る傾向にあることを指摘」しています。そもそも厚生労働省の「令和元年 賃金構造基本統計調査」によると、平均賃金がもっとも低いのは「宿泊業,飲食サービス業」(206万円)です。

この業種の平均賃金がさらに下がっていくとなると、今後の個人の消費支出減、そして経済活動の停滞につながる可能性があります。ただGo To トラベル事業によりこの「業種間のばらつき」が改善されている側面もあります。とはいえ、この業種の一人当たり賃金減少は避けられないでしょう。更なる政府の対策が期待されます。

参考

「2020年冬季ボーナス予測」みずほ総合研究所(経済調査部 エコノミスト 嶋中 由理子)
「2020年冬のボーナス見通し」三菱UFJリサーチ&コンサルティング(調査部 小林 真一郎、丸山 健太)
「令和元年 賃金構造基本統計調査」厚生労働省

尾藤ちよ子

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。

埼玉大学経済学部卒業後、テクノロジー関連の専門紙の記者に従事。
現在はビジネス・経済系メディア向けの執筆を行う。2児の母。