年金収入だけで家計はどうなる?
公的年金を受給している世帯のうち、収入が年金だけの92世帯で月の収支を調べたところ、2人以上の世帯では平均収支が320円の黒字、一方1人世帯では平均6万139円の赤字になることがわかりました。
この状況の中で、お金に対する不安はどんなことがあるのでしょう。1人世帯の場合には、毎月の赤字を預金を取り崩してカバーしていること、病気や怪我、介護が必要になったときのお金のことなどが挙げられます。2人以上の世帯では、夫が先に亡くなった場合の生活のことや、家のリフォーム、そして介護に関して意見がありました。介護は世帯の人数に関係なく、老後のお金の不安材料となっていることが見て取れます。
まとめ
公的年金だけでは生活がギリギリになったり、世帯の人数によっては赤字になることがわかりました。公的年金だけでは、ゆとりのある老後を過ごすのは難しいのかもしれません。やはり早いうちからの老後資金対策が求められそうです。
【参考】
「年金とお金の使い方に関する意識調査」 ハルメク 生きかた上手研究所調べ
調査の方法:郵送アンケート
調査の対象:55~79歳の女性
有効回答数:839名
調査実施日:2020年6月24日~8月2日
調査主体:(株)ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所
(※)金融審議会 「市場ワーキング・グループ」報告書 の公表について
渡辺 ももえ