「総合職」と「一般職」で、退職金はどれくらい違う?

では、同じ大企業でも、学歴ではどう違うのでしょうか。

ここからは、学歴別の「モデル退職金」を見てみましょう。「モデル退職金」とは、「学校を卒業後直ちに入社し、その後標準的に昇進した者で、 設定されたモデル条件(事務・技術労働者又は生産労働者、総合職又は一般職、 学歴、年齢、勤続年数)に該当する者の退職金をいい、退職年金制度を併用している企業においては、退職年金現価額」のことをいいます。転職しておらず、1つの企業に新卒から勤め続け、標準的に出世した場合の退職金です。

定年退職時の退職金

大学卒
総合職:2,511万1,000円
一般職:1,788万3,000円

短大・高専卒
総合職:1,882万4,000円
一般職:1,413万9,000円

高校卒
総合職:2,379万2,000円
一般職:1,818万3,000円

もっとも高いのが「大学卒・総合職」、もっとも低いのは「短大高専卒・一般職」となっています。大学卒でも一般職だと、短大・高専卒や高校卒の総合職よりも低くなっています。

高校卒は勤続年数が長くなるので、退職金は高くなりやすいようです。大学卒の総合職と高校卒の総合職の退職金額の差は、それほど大きくありません。ただ勤続年数が長くても、やはり学歴差はあるようです。