早い段階から夫婦でお金の話し合いを

多くの人の関心事でもあり、夫婦が早い段階から取り組むべきお金についての問題。しかしその一方で夫婦間においてお金についての隠し事がある場合も多いという実態も今回明らかになりました。「あまり夫婦間でお金の話はしていない」「夫がいくら貯金しているのか知らない」という方も多いかもしれませんが、今からでも遅くはありません。老後に後悔しないためにも早いうちに一度夫婦でしっかりと話し合い、資産形成や資産運用に対して情報を集めてみてください。

また若年夫婦の中には銀行口座で貯金はしているけれど、なかなか運用までは考えない、そもそも資産運用がよく分からない、といった夫婦もいることでしょう。しかし現在は今の熟年夫婦が若い時代にはなかったような「つみたてNISA」や「確定拠出年金」など初心者でも取り組みやすく、また税制面でも優遇のあるような運用商品が数多く出てきています。

自分たちが熟年夫婦になったときに「後悔していることはなにもない」と胸を張っていえるように、どのような資産管理をしていくべきなのか、視野を広げて考えていく必要があるといえるでしょう。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

【参照】
松井証券株式会社「若年夫婦・熟年夫婦の家計管理事情に関する調査

多田 秋