さいごに
孫育てを頼む側、引き受ける側の双方がモヤモヤを抱えないためにはどうしたらよいのでしょう。
まず、祖父母の側は、若夫婦の働き方や教育方針に気になる部分があっても、過干渉は避けましょう。そして、できることとできないことの線引きをしておくことが肝心です。
もし孫育てが負担になっている場合は、「パパ・ママが残業のときだけにしてほしい」「土日のどちらかだけにしてほしい」など、率直に伝えるのもいいでしょう。
また、パパ・ママの側も、感謝の気持ちを態度で示していきましょう。「目に入れても痛くないほどかわいい孫なんだから、毎日でも預かりたいと思うはず」なんて思い込みは禁物です。じいじ・ばあば側に体調不良などの困り事が発生したら、今度はこちらが支えてあげる番になることも忘れないように。
親しき仲にも礼儀あり。お互いが「適度な距離感」を意識することで、心地よい協力体制が築かれていくのではないかと筆者は感じます。
【参考】
「孫育てに関する意識調査」主婦の友社
犬養 のぞみ