企業規模別の平均給与

次に企業規模別に平均給与をみてみましょう。ここでの()内は、男女別の平均給与です。

資本金階級別の平均給与

2,000万円未満:374万1,000円(男性:452万7,000円、女性:250万円)
~5,000万円未満:406万8,000円(男性:477万6,000円、女性:266万4,000円)
~1億円未満:416万2,000円(男性:499万7,000円、女性:262万6,000円)
~10億円未満:468万7,000円(男性:569万3,000円、女性:297万5,000円)
10億円以上:618万円(男性:738万8,000円、女性:359万5,000円)

計:459万3,000円(男性:554万6,000円、女性:286万1,000円)

企業規模が大きくなればなるほど上がり、300万円台から400万円台を推移しています。しかし資本金10億円以上になると一気に上がって600万円を超えてきます。男性においては700万円台です。女性は200万円台~300万円台となっています。

平均給与増えている業種、減っている業種

2019年の民間の会社員の平均給与は、前年比で減少してしまいました。業種別にみると、「金融業,保険業」や「情報通信業」、「製造業」、「建設業」、「運輸業,郵便業」、「不動産業,物品賃貸業」、「複合サービス業」、「卸売業,小売業」、「サービス業」が前年比で減少していました。平均給与が前年比で上がったのは、「電気・ガス・熱供給・水道業」と「学術研究 ,専門・技術サービス業教育,学習支援業」、「医療,福祉」、「宿泊業,飲食サービス業」の4業種です。

もっとも低い「宿泊業,飲食サービス業」の平均給与は上がっていますが、もっとも高い「電気・ガス・熱供給・水道業」も上がっているので、この2業種間の給与差(500万円ほど)にそれほど変化はありませんでした。

コロナ禍で打撃を受けている「宿泊業,飲食サービス業」の平均給与はどうなっていくのか、今後に注目です。

参考

「令和元年分(2019年)分民間給与実態統計調査」国税庁

尾藤 ちよ子