非常事態だからこそ募る夫への「モヤモヤ」
もともとあまり仲の良くなかったシニア夫婦においては、シンプルに「顔を合わせる機会が増えた」、そのこと自体が関係をさらに悪化させてしまっていました。
一方で、日頃の夫婦仲の良し悪しに関わらず、コロナ禍以前とはあらゆる面で生活が変化したため、先行きの見えない状況に不安を募らせているシニアの方も少なくないでしょう。
まさしく「非常事態」の今、終わりの見えない感染対策や家計へのダメージを懸念しながら、心身ともに消耗し、さらには呑気に「平常運転」を続ける夫の姿にモヤモヤを募らせている妻たちもいるようです。
「苦労して入手したマスクのありがたみを理解しない夫」
「今では店頭で見かけることも多くなりましたが、2月・3月に使い捨てのマスクを手に入れるのは本当に大変でした。毎朝、開店前にドラッグストアに並んで、必死で家族の分を確保して…。
そんな貴重なマスクを夫は1日1枚どころか、休みの日には朝夕の犬の散歩とコンビニへちょっと買い物に出るのに3枚使うなんて日もあって、本当に信じられません。あれだけ世間ではマスクがない、ないと騒がれていたのに、我が家だけは大丈夫とでも思っていたのか、単にそこまで頭が回らないのか…。
さすがに注意して「1日1枚」を守ってもらいましたが、自宅にマスクがあるのが当たり前、手に入れるための私の苦労を想像すらしない態度には心底ガッカリしました」
とは、会社員のAさんの談。「よくある使い捨てマスク」のありがたみを理解せず、ポンポンと消費していく夫にモヤモヤを募らせていたそうです。
貴重な市販のマスクを夫が優先して使えるように自分と子どもの分は夜な夜な手作りしていたけれど、感謝や労いの言葉ひとつもかけられなかった…という声も聞かれました。
政府から布マスクが送られてくるほどの非常事態なのだから、「大変なときなのに、家族のマスクを用意してもらって助かっているよ」のひと言くらいは欲しいものですよね。