定年まであとわずかとなる50代の方が気になるのは、定年後の年金受給額や退職金ではないでしょうか。自分で調べるのも大変だけど、気になるという方へ、今回は現在定年を迎え退職された方が一体いくらくらい退職金をもらえているのかについて確認していきたいと思います。

退職金の制度とは

まずは退職金の制度について確認していきます。

細かく分けた場合以下のような4つの制度に分かれます。企業によって導入している制度が異なりますので、ご自分の場合はどれに当てはまるか(複数導入している場合も有)を確認する必要があります。

退職一時金制度

  • 退職一時金制度とは、退職時に一括で退職金が支給される制度です。
  • 支給が一回のみでそれ以降は基本的に支給されることがありません。
  • 退職金を企業が独自に内部で運用いくシステムとなっています。

確定給付企業年金制度(DB)

  • 確定給付企業年金制度(DB)とは、従業員が受け取る給付額があらかじめ約束されており、会社が拠出から給付までの責任を追う「確定給付型」の企業年金制度です。

中小企業退職金共済

  • 中小企業のための退職金の共済制度で、略して中退共(ちゅうたいきょう)と呼ばれています。
  • 退職金は退職金規定で定められ、給付は基本的には退職一時金で一括での受け取りとなりますが、一定の条件を満たせば分割して受け取ることも可能です。

企業型確定拠出年金制度(企業型DC)

  • 企業型確定拠出年金制度(以下、企業型DC)は、会社が拠出する「掛金」が確定している企業年金制度です。
  • 企業が運用するのではなく、掛金や運用方法は従業員個人に任せるという考え方の制度です。加入者(従業員)が運用の責任を負い、運用結果によって給付額(年金資産)が変動します。

退職金の相場とはいくらか

厚生労働省が発表している平成30年「退職給付(一時金・年金)の支給実態」によると退職金の金額は退職理由や学歴、勤続年数または企業の退職金制度の導入状況などでも変わっていることが分かります。

まずは退職事由別からみていきます。

大学・大学院卒(勤続20年以上かつ45歳以上の退職者)の場合の平均額

【管理・事務・技術職】

  • 定年退職:1983万円
  • 会社都合:2156万円
  • 自己都合:1519万円
  • 早期優遇:2326万円

高校卒(勤続20年以上かつ45歳以上の退職者)の場合の平均額

【管理・事務・技術職】

  • 定年退職:1618万円
  • 会社都合:1969万円
  • 自己都合:1079万円
  • 早期優遇:2094万円

上記以外の【現業職】

  • 定年退職:1159万円
  • 会社都合:1118万円
  • 自己都合:686万円
  • 早期優遇:1459万円

つぎに企業の退職金制度の形態別、勤続年数別でも見ていきます。

大学・大学院卒(勤続20年以上かつ45歳以上の定年退職者)

【管理・事務・技術職】

勤続20~24年の場合

  • 退職一時金制度のみ:1058万円
  • 退職年金制度のみ:898万円
  • 両制度併用:1743万円

勤続25年~29年の場合

  • 退職一時金制度のみ:1106万円
  • 退職年金制度のみ:1458万円
  • 両制度併用:1854万円

勤続30年~34年の場合

  • 退職一時金制度のみ:1658万円
  • 退職年金制度のみ:1662万円
  • 両制度併用:2081万円

勤続35年以上

  • 退職一時金制度のみ:1897万円
  • 退職年金制度のみ:1947万円
  • 両制度併用:2493万円

高校卒(勤続20年以上かつ45歳以上の定年退職者)

【管理・事務・技術職】

勤続20~24年の場合

  • 退職一時金制度のみ:462万円
  • 退職年金制度のみ:487万円
  • 両制度併用:1239万円

勤続25年~29年の場合

  • 退職一時金制度のみ:618万円
  • 退職年金制度のみ:878万円
  • 両制度併用:1277万円

勤続30年~34年の場合

  • 退職一時金制度のみ:850万円
  • 退職年金制度のみ:832万円
  • 両制度併用:1231万円

勤続35年以上

  • 退職一時金制度のみ:1497万円
  • 退職年金制度のみ:1901万円
  • 両制度併用:2474万円

上記以外の【現業職】

勤続20~24年の場合

  • 退職一時金制度のみ:390万円
  • 退職年金制度のみ:435万円
  • 両制度併用:548万円

勤続25年~29年の場合

  • 退職一時金制度のみ:527万円
  • 退職年金制度のみ:723万円
  • 両制度併用:746万円

勤続30年~34年の場合

  • 退職一時金制度のみ:645万円
  • 退職年金制度のみ:794万円
  • 両制度併用:1157万円

勤続35年以上

  • 退職一時金制度のみ:1080万円
  • 退職年金制度のみ:1524万円
  • 両制度併用:1962万円

従業員数が1000人以上の大企業が両制度併用の導入件数が多いこともあり、両制度併用の退職金が多くなっていることが分かります。

まとめにかえて

いかがでしたでしょうか。勤務される企業によって退職金制度は異なってきます。

また、働き方も変化し、終身雇用が当たり前の時代でもなくなりました。自由に転職できるようになったというメリットがある一方で、退職金で老後が生活出来る確約はないというデメリットもあります。

今後特に50代の方は自助努力で老後の資産を増やしていく、個人での資産運用が大事になってくるのではないでしょうか。

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参考資料