では、「大学」にかかるお金ってどのぐらい?
単純に合算はできませんが、上記のデータを見る限り、生涯年収と退職金、どちらをとっても、学歴によって大きく差がでてしまうようです。ただ、その一方で、「大学を出るにも、それなりにお金がかかるじゃないか。無理に学歴をつけなくても、その分働けば、同等に稼ぐことができるのではないか。」と考える人もいるでしょう。
そこで最後に、大学の入学から卒業までにかかるお金についてみてみることにしましょう。文部科学省が出している「国公私立大学の授業料等の推移」から単純計算すると、大学にかかる費用は、以下のようになります。
国立大学(2019年度入学)
入学料:28万2000円
授業料:53万5800円(4年間で2,14万3200円)
計242万5200円
公立大学(2019年度入学)
入学料:39万2391円
授業料:53万8734円(4年間で215万4936円)
計254万7327円
私立大学(2018年度入学)
入学料:24万9985円
授業料:90万4146円(4年間で361万6584円)
計386万6569円
退職金の差額が300万円前後であることを考えると、退職金の差額分の投資で、生涯年収の差額分を手にすることができる、というようなイメージでしょうか。そう考えると、「就職を見据えて、子どもに学歴をつけさせたい」という発想も、なんとなくわかるかもしれません。
参考「国公私立大学の授業料等の推移」文部科学省