ミクシィ、通期は減収減益もモンスターストライクの売上が想定を上回り上方修正後の業績予想は達成

2020年5月15日に行なわれた、株式会社ミクシィ2020年3月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:株式会社ミクシィ 代表取締役社長 木村弘毅 氏


連結損益計算書(四半期)

木村弘毅氏:本日はお忙しい中、決算説明会にご参加いただきまして誠にありがとうございます。代表取締役社長の木村弘毅です。

これよりFY2020の決算についてご説明します。本日の説明会のコンテンツとしましては、FY2020の財務状況、そして事業状況に加え、FY2021の取り組みおよび業績予想についてご説明します。まず、財務状況についてです。

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4ページをご覧ください。第4四半期の連結損益計算書です。売上高は約398億円となり、前年同期比で4.6パーセントの増収となりました。EBITDAは約151億円。当期純利益は約102億円となり、前年同期比で9.3パーセントの増益となりました。

なお、株式取得による連結子会社が増加したため、今回よりEBITDAを開示することとしました。

連結損益計算書(累計)

5ページをご覧ください。通期累計の損益計算書です。売上高は約1,121億円、EBITDAは約200億円。当期純利益は約107億円となりました。減収減益ではあるものの、主に『モンスターストライク』の売上が想定を上回り、3月23日に上方修正した業績予想を達成できました。

事業別業績(四半期推移)

6ページをご覧ください。事業別業績の推移についてご説明します。エンターテインメント事業は売上高約387億円、ライフスタイル事業は売上高約10億円という結果となりました。

エンターテインメント事業の売上が前年同期と比較して17億円増加していますが、こちらは『モンスターストライク』の売上に加え、チャリ・ロト、ネットドリーマーズなどの新規連結子会社の売上が加わっているためです。

売上原価(四半期推移)

7ページをご覧ください。売上原価の推移となっています。外注費が前年同期と比較して増加していますが、こちらは新規連結子会社のコストが加わっているためです。

販管費(四半期推移)

8ページをご覧ください。販管費の推移となっています。人件費が前年同期比で増加していますが、期末賞与による影響と新規連結子会社のコストが加わっているためです。

一方、広告宣伝費が前年同期比で減少していますが、主に『モンスターストライク』の広告宣伝を効率化したことによるものです。『モンスターストライク』においては広告費を効率化しつつ、2月から3月の売上を伸ばすことができました。引き続き、当社の主力事業として利益を創出していきます。

FY2020の振返り

続きまして、各事業状況についてご説明します。10ページをご覧ください。まず、FY2020で注力した『モンスターストライク』のリバイブと、スポーツ領域の事業成長について振り返りたいと思います。

『モンスターストライク』のリバイブについては、MAUとARPUの回復に取り組み、期初予想を上回る売上利益を達成できました。

また、公営競技関連ではFY2019のチャリ・ロトに加え、新たに「netkeiba.com」を運営するネットドリーマーズをグループ会社に迎え、3社共同での事業開発などを推進しています。地方競輪場の運営にも取り組むなど、公営競技のリノベーションに対する準備も着実に進んでいます。

FY2020の取り組み①

11ページをご覧ください。『モンスターストライク』の振り返りです。周年イベントなどユーザーの話題となるマーケティングを仕掛けることでアクティブユーザーを回復できました。

加えて、下期は人気IPとのコラボや魅力的なキャラクターの提供などでARPUを向上できました。『モンスターストライク』は適切な施策を打つことができれば、高い売上利益を達成できると再認識し、我々の自信にもつながりました。引き続きユーザーにサプライズを提供し、業績の向上につなげていきたいと思います。

FY2020の取り組み②

12ページをご覧ください。スポーツ領域の振り返りです。公営競技関連の実績としては、チャリ・ロトが玉野競輪場の再編整備事業者として選定されたため、玉野市とともに競輪のリノベーションを進めていきます。

プロスポーツの実績としては、バスケットボールチームである千葉ジェッツの株式取得や、ギフティングサービス「Unlim」のローンチを行ないました。しかし、スポーツの環境は新型コロナウィルスの影響により無観客での開催や試合の中止など厳しい状況となりました。

FY2020の振返り

13ページをご覧ください。デジタルエンタメおよびライフスタイル領域の振り返りです。デジタルエンタメでは、当社としては初めて他社からゲームを譲り受けました。『コトダマン』の移植完了後は『モンスターストライク』のコラボなどを実施し、成長軌道に乗せることができています。また、自社開発のゲームも新たな仕込みを行なっています。

ライフスタイルでは「みてね」において、今期にグループ会社化したスフィダンテとともに新規サービスの「みてね年賀状」を開発するなど、マネタイズ手段の拡充を行ないました。

当社を取り巻く事業環境と経営方針

続きまして、FY2021の取り組みについてご説明します。15ページをご覧ください。当社の経営方針についてです。現在、蔓延している新型コロナウィルスによる影響で、世界は大きな転換期へ突入していると私は考えています。

外出自粛などで今までの当たり前が崩壊し、社会に大きなストレスをもたらしています。そんな環境において、みなさまに憩いを与えるエンターテインメントの必要性をあらためて感じました。

しかし、まだオフラインでしか楽しめないようなエンタメも数多く残っています。それらに対し、私たちの持つエンタメのノウハウとITの技術を駆使することで、デジタルトランスフォーメーションを推進し、多くのお客さまに届けることができると考えています。今こそ、当社が日本を、そして世界を元気づける時だと考えています。

セグメントの見直し

16ページをご覧ください。FY2021よりさらなる業績拡大を見込む「スポーツ」を加え、開示セグメントを3つに分けます。『モンスターストライク』や『コトダマン』など、ゲームやアニメを含む「デジタルエンターテインメント」セグメント。公営競技や千葉ジェッツなどを含む「スポーツ」セグメント。そして、「みてね」や「minimo」、SNS「mixi」などを含む「ライフスタイル」セグメントです。

デジタルエンターテインメント事業

17ページをご覧ください。デジタルエンターテインメント事業の今期の方針については、引き続き『モンスターストライク』のリバイブに注力していきます。

『モンスターストライク』においては、10年経っても愛されるブランドであり続けることを目標に、ゲーム企画、マーケティング、およびメディアミックス施策をより綿密に連携し、ゲームの再活性化に取り組んでいきます。

加えて、外部IPとのコラボを通じ、収益のアップサイドを狙っていきたいと考えています。また、これら恒常的な施策の積み重ねに加え、『モンスターストライク』の本質的価値を体現する新しいゲーム体験の提供を行なうことで、引き続きリバイブを狙っていきます。

新規ゲームの開発は勝ち筋の見えた企画のみ厳選して行なっていきます。成熟しているモバイル市場ですが、依然として巨大なマーケットは健在です。新しい遊びを提供できれば、新たなカテゴリーを創出し、牽引できると考えています。

スポーツ事業:公営競技

18ページをご覧ください。スポーツ事業については、第2の事業の柱を形成すべく、公営競技関連事業への投資を進めていきます。公営競技は市場が大きく、かつ成長率の高い魅力的な市場です。そこにIT技術を投入し、新たなエンタメとしてリノベーションし収益の柱へと成長させたいと考えています。

合わせて、玉野競輪との取り組みのように地方自治体と連携し地域の活性化に努め、地方創生に寄与していきたいと考えています。

また、今期もチャリ・ロトとネットドリーマーズのそれぞれの成長を目指すとともに、共同事業開発や周辺事業進出など、シナジーを生み出す新たなサービスの開発を進めます。

スポーツ事業:プロスポーツ

19ページをご覧ください。公営競技以外のスポーツ領域においては、新型コロナウィルスによる影響を大きく受けており、見通しがきくとは言いがたい状況です。こうした環境であるからこそ「Unlim」を活用していただき、アスリートの支援の輪を作っていきたいと思っています。

また、プロスポーツにおいては、千葉ジェッツ、FC東京、ヤクルトスワローズなど、中長期的な成長に向けてサポートを続けていきたいと思っています。

ライフスタイル事業

20ページをご覧ください。ライフスタイル事業については、「みてね」のマネタイズを強化していきます。新型コロナウィルスの影響で外出自粛となり、祖父母など遠く離れた家族とのコミュニケーションが難しくなりました。

「みてね」はこれまでも家族間のコミュニケーションをオンラインで支えてきましたが、今後も社会的なニーズにお応えすることを通して成長を続けていきたいと思います。

FY2021 通期業績予想

最後に、FY2021の業績予想についてご説明します。22ページをご覧ください。今期の業績予想は売上高1,000億円、EBITDA150億円、営業利益110億円、当期純利益65億円となる見通しです。

売上高は『モンスターストライク』の減収を織り込み、連結で前期比マイナス10パーセント、EBITDAは公営競技の事業投資などのコストを見込み、連結で同マイナス25パーセントとしています。なお、新型コロナウィルスによる業績影響も一部想定していますが、こちらは後ほどご説明します。

また、新規事業などの売上、利益については、例年どおり業績予想には織り込まず、コンサバティブフォーキャストとなっています。

FY2020実績からのEBITDA変動額の主要因

23ページをご覧ください。前期のEBITDA変動額の主要因としてはご覧のとおりとなっています。『モンスターストライク』は足元での売上は好調なものの、まだ本質的なリバイブには至っていないと考えています。

新型コロナウィルスの影響により、例年開催しているイベントや映画などの実施可否も不透明な状況から、コンサバティブな予想としています。なお、広告宣伝などの費用の効率化は進めていきます。

公営競技事業への先行投資は主に新サービスの開発です。昨年からさらに28億円を増加させることでクオリティを向上させ、着実な収益貢献を目指していきます。

その他デジタルエンタメ事業については、『コトダマン』の増益を見込むとともに、新規ゲームの開発を厳選して進めていきます。

新型コロナウィルスの影響

24ページをご覧ください。新型コロナウィルスによる当社の影響を整理しています。オンラインに関連するものは一定の巣ごもり需要の影響を受けています。

また、オフラインに関連するものはやはりネガティブな影響を受けています。当社全体はオンラインでの事業規模が大きく、現時点で追い風ではあるものの業績予想はコンサバティブに見ています。

株主還元について

25ページをご覧ください。株主還元についてですが、FY2020の期末配当は予想どおり55円で、中間配当金と合わせて110円とします。また、FY2021の配当についても配当方針に変更はなく、年間配当金はDOE5パーセントを基準に110円を見込んでいます。

また、FY2020期末での自己株式の取得は見送りとします。ネットドリーマーズのM&Aなど、将来の企業価値向上に向けた投資が十分にできたと判断したためです。

FY2021投資方針

最後に26ページをご覧ください。投資方針についてご説明します。FY2021においては、企業価値の向上に向け積極的な投資を進めたいと考えています。

具体的には、公営競技関連における新サービスの早期立ち上げや、注力事業の成長に向けたM&Aなどです。引き続き、ご支援いただければと思います。以上でご説明を終わります。ご清聴ありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

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