データに見る、外出自粛期間中の消費傾向

まず、2020年6月に総務省統計局が公表した、『新型コロナウイルスの感染拡大により 消費行動に大きな影響が見られた主な品目など(※1)』から抜粋してみましょう。これは、定期的に行われている『家計調査報告』の一環として報告された資料です。

食料

 対前年同月比で『パスタ』が70.5%増、『即席麺』が43.3%増、『チューハイ・カクテル』が42.1%増など、全体的に家の中で消費するものに増加傾向が見られました。一方、『食事代』は63.3%減、『飲酒代』は90.3%減と、外食費は大幅に減少しています。

保健医療

 対前年同月比で『保健用消耗品 ※マスク、ガーゼを含む』が123.9%増となっています。一方、『マッサージ料金等(診療外) ※病院や整骨院(接骨院)、鍼灸院以外』は55.4%減となっています。

交通・通信費

 対前年同月比で『鉄道運賃代』が89.9%減、『鉄道通学定期代』が88.1%減、『鉄道通勤定期代』が41.2%減など、全体的に大きく減少しています。一方、『郵便料』のみ58.6%増となっています。

教養娯楽

 対前年同月比で『パソコン』が72.3%増、『ゲーム機』が68.2%増(3月は165%増)、『ゲームソフト』が102.8%増(3月は157%増)など、全体的に大きく数字を伸ばしています。また、『インターネット接続料』も、17.7%増という結果が出ています。
一方、『宿泊料』94.7%減、『パック旅行費』97.1%減、『映画・演劇等入場料』92.7%減
など、アミューズメント施設や旅行費の減少傾向が目立ちます。

(※1)『新型コロナウイルスの感染拡大により 消費行動に大きな影響が見られた主な品目など 家計調査報告追加参考図表』2020年6月5日公表 総務省統計局