65歳と55歳の予想年金額を比べると?

年代でもらえる年金額は変わるのでしょうか?経済成長率(実質<対物価>)0.9%の場合の予想年金受給額(65~90歳)をみてみると、

経済成長率(実質<対物価>)0.9%の場合

1954年度生(65歳):6,547万2,000円
1964年度生(55歳):6,837万6,000円

となっています。経済成長率が上がっていけば、年金受給額は増加していくようです。一方、経済成長率(実質<対物価>)0.0%の場合をみてみると、

経済成長率(実質<対物価>)0.0%の場合

1954年度生(65歳):6,445万2,000円
1964年度生(55歳):6,274万8,000円

となっています。経済成長率が0.0%の場合は、55歳の予想年金受給額が減少しています。

まとめにかえて

モデル年金は、夫が40年間何事もなく男性の平均的な収入をもらい続け、妻は40年間専業主婦の夫婦を想定しています。未婚の人や非正社員の人が多くなっている現代においては、あまり一般的ではないかもしれません。

まずは「ねんきん定期便」を確認しましょう。そして早めに老後資金の計画を立てていきたいですね。50代になると、保険に入りにくくなるなど資産運用の方法も限られてきます。定年退職後でも働き続ける方法や、無駄な支出を減らすなど、できることに取り組んでいきましょう。

参考

「金融審議会「市場ワーキング・グループ」報告書の公表について」金融庁
「令和2年4月分からの年金額等について」日本年金機構
「将来の公的年金の財政見通し(財政検証)」厚生労働省
「厚生年金や国民年金をみんな、いくらもらっているのか」LIMO

尾藤 ちよ子