新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大で、今年は新入社員の入社式を中止するという企業が相次いでいます。また、一部では内定取り消しといったケースが出ているとの報道もあります。異例の事態ですが、社会人としてのスタートを無事に切れることを祈るばかりです。

一方、新入社員を受け入れる側にとって、新人が入社してきたときは時代の移り変わりを強く感じる時期の一つではないでしょうか。今回は30~40代の男女4人に、気になる新人たちの振舞いについて聞いてみました。

なんでもチャットとメールで済ませたがる

あるメーカーで働くAさんが違和感を抱くのは、新人たちのコミュニケーション方法だと言います。

「うちの会社ではチャットツールが導入されていて、日頃の連絡はそこでやりとりする。簡単な根回しやちょっとした相談はチャットを利用し、正式な依頼はメールするのが普通。そのほうが同じ部署のメンバーにCCを入れて情報共有ができるから。新人はというと、何でも『チャットで連絡しました』で、正式な依頼の手順を踏みたがらない傾向がある」とぼやきます。

「私たちの世代は、初対面や目上の人にチャットでお願いや相談をするのには抵抗があるけれど、いまどきの若い人はそうでもないらしい。自分は知らない人にお願いするときは、まず電話から入る。電話で話すと相手の雰囲気や温度感がつかめて安心だから。ただ、新人たちは電話が苦手みたいで…。でも、チャットとメールを使えば記録が残るし効率的な面もある」とのこと。