25日線突破で上目線を確認。バブル後最高値も視野に
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。6日の大発会では大きく窓をあけて下落しました。しかし翌7日には窓を埋めるように上昇。ただし、25日移動平均線付近で上値を押さえられます。
いやな雰囲気がするところですが、案の定、翌8日には大発会の終値以下に下落します。ところが、これも、引けてみれば「往って来い」の十字線となりました。買いたい勢力と売りたい勢力の力が拮抗しているチャートの形です。
ただし、目先意識されやすい23,000円にタッチするとすぐに反発しています。23,000円のあたりは過去に売買が積み上がっており、下値がサポートされているようです。
とはいうものの、このような方向感がつかみづらいところでは、上(25日線・23,600円付近)に抜けるのか下(75日線・22,950円付近)に抜けるのか確認できるまでは、大きな金額の投資は避けた方が無難ですが、9日には25日線を上抜け、10日も陽線引けとなりました。
今後の動きはどうなるでしょうか。いったんは上値を押さえられた25日線を突破したことで、上目線であることが確認できました。中長期的なチャートも上昇トレンドの形になっています。
上値メドとしては、まずは12月17日の24,091円となりますが、現在の価格から値幅がないことから、するすると突破する可能性もあります。
そうなると、バブル後最高値の、2018年10月2日の高値(24,448円)あたりも視野に入ってきます。ここを超えてくるとさらに上げ余地があり楽しみなところです。
下原 一晃