不正改ざん問題の三菱自と日産の資本提携、最大の恩恵は誰に?

スピード決定の裏にあるゴーン社長の目論見は何か

「ウィン-ウィン」の関係は成立するか?

資本提携会見で、日産のゴーン社長は「提携関係そのものはウィン-ウィンだ」と述べています。つまり、両社にとってメリットが大きく、両社が勝者だといということです。

日産にメリットがあることは確かでしょう。三菱自動車が強みを持つ東南アジア圏では、日産のプレゼンスは今一歩であり、三菱自動車の様々なリソースを活用して、事業拡大が期待可能です。

では、三菱自動車はどうでしょうか? 実は、日産と同じく“ウィン”を得るのは、三菱自動車ではなく、三菱グループ企業かもしれません。

三菱グループには、三菱重工(7011)、三菱電機(6503)、三菱ケミカルHD(4188)など、自動車向け事業を手掛け、今後の拡大を目論む企業が少なくありません。そうした三菱グループ企業にとってみれば、日産・ルノーの世界的な生産規模にアクセスする機会が生まれたと言えます。

これは、まさしく『渡りに船』だったと見ていいでしょう。いや、ゴーン社長も、三菱グループの調達網に目を付けた可能性もあります。

三菱自動車株は3日続落、日産株は3日続伸

今回の資本提携が先行報道された翌日、東京株式市場では三菱自動車株に買いが殺到し、ストップ高となりました。予期せぬ方向に向かったので、驚いたのでしょう。

しかし、基本合意の正式発表以降の株価は、小幅ながら3日続落となっており、投資家の間には懸念も少なくないように見えます。一方の日産株は、正式発表以降は3日続伸となっており、好対照な動きです。

まずは、両社の具体的な提携効果に注目しましょう。ゴーン社長はスピード重視ですから、意外に早く、ビックリするような効果が生まれるかもしれません。

 

LIMO編集部

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