今回のSさんの話を聞いて、筆者が感じたのは「育休を取るにも夫の向き、不向きがあるのだなぁ」ということ。世の中のすべての男性が育休を取ることで、みんなハッピーになれるとは決して限らない。中にはSさんのように「旦那が育休を取るなんてゾッとする」という考えの人もいるのです。

現に筆者の友人でも「旦那に育休なんて絶対取ってほしくない!」という人がチラホラ。そして、彼女たちが揃って口にするのは「育休はいらないから、その分早めに帰ってきてほしい」ということ。

一日中一緒にいるのはいろいろとトラブルのもとになりそう、かといってワンオペ育児を続けるのは心身ともに疲弊してしまう。せめて主人がいつもよりも少し早く帰ってくれて、子どものお風呂や寝かしつけをしてくれれば、日中できなかった家事も片づけられるし、自分の時間も持てる…。こんな風に思っている人も少なくありません。

確かに男性が育児休暇を取りやすい社会というのは望ましいもの。しかし、これが義務付けられてしまうと、それはそれで困りものになるというのも事実。「なんてワガママな」と言われたらそれまでですが、「育休を取るのが良し、取らないのは悪し」と極端な話をしてしまうのは、ちょっと危険なのではないか…?と思った次第です。

なんでも「話し合うこと」