3.3 そして、昇給や転職の前に、手取りの目安を計算しておく

そして、昇給や転職で月給が変わりそうなときは、一覧表の近い金額を目安に、手取りがどのくらい変わるのかを先に計算しておきましょう。家賃や教育費など、毎月決まって出ていくお金と並べておくと、無理のない予定を立てやすくなります。

3.4 住民税の欄も、あわせて見ておく

一覧表には住民税を入れていませんが、給与明細の控除の欄に住民税の金額が入っている人もいるでしょう。一覧表の手取りから、さらに住民税を差し引いた金額が、実際に口座に振り込まれる金額に近くなります。

住民税の金額は、勤め先から渡される住民税の通知書で確かめられます。通知書と給与明細を同じファイルにしまっておくと、あとで見比べるときに便利です。

3.5 年末に、1年分の給与明細を並べてみる

1年分の給与明細を並べると、月ごとの手取りの増え方や、差し引かれる金額の変化に気づきやすくなります。12月は1年を振り返るのにちょうどよい時期なので、毎月の手取りを1枚の紙に書き出してみるのもよい方法です。

賞与からも保険料や所得税が差し引かれますが、この一覧は毎月の月給だけを対象にしています。賞与がある人は、賞与の明細も別に並べておくと、1年間の手取りの全体像がつかみやすくなるでしょう。

扶養している家族がいる人や、40歳以上の人は、差し引かれる金額が一覧表とは変わります。気になるときは、勤め先の給与の担当の窓口で、どの項目が一覧表と違うのかを確かめておくと安心です。

4. まとめにかえて

協会けんぽ東京支部で40歳未満、扶養親族等がいない会社員の場合、月給(額面)30万円の手取りの目安は24万9610円、50万円では40万8690円でした(筆者の計算)。

差し引かれる金額は、加入している健康保険や年齢、家族の状況で変わります。一覧表を目安にしながら、毎月の給与明細の欄を確かめ、これからの家計の予定に役立てていきましょう。

月給が上がるときも下がるときも、手取りの目安を先に知っておくと、暮らしの見通しを落ち着いて立てられます。わが家の給与明細と一覧表を、一度並べてみてはいかがでしょうか。数字を書き出してみることが、家計を見直す最初の一歩になるはずです。

参考資料

宮野 茉莉子