最初の保護者会のときに、親にもユニフォームを買ってもらいますと言われました。応援用のお揃いのTシャツやパーカーです。応援は強制ではないので行かない人もいるはずなのに、買うことは決まっていました。「このデザインです」と見せられたので、これも「伝統」なのでしょう。私も買いましたけれど、1回使っただけでした。

アスリートは食べないでしょ?と思うお菓子の差し入れ

大会の後で必ずお菓子の差し入れがありました。しかも、疲労回復を助けるような食品ではなく、本当に駄菓子です。「プロのアスリートは絶対に食べないだろうな」と思うようなお菓子だったので、これを差し入れることにびっくりしました。

もちろん、これも伝統ですし、お金は部費から出ていました。これに関しては、廃止にしましょうという意見が多くて、最終的にはなくなりました。お金のこともそうですが、子どもの体のことを考えても廃止にして良かったなと思います。

何も解決しない会議と食事会

部活の保護者会では、定期的に会議や食事会がありました。ただ、これも「伝統」らしくて、特に議題や目的があるわけではありません。でも、会費として1回数千円はかかるし、数時間は拘束されるので、筆者は欠席することもありました。

もちろん、忘年会や新入生歓迎会、卒業生を送る会も別であり、その度に数千円かかっていました。「年に1回にまとめればいいのに…」という声も少なくありませんでしたね。

まとめにかえて

部活にかかるお金については、どの部活に入るのか、地域や学校によっても大きく違ってくると思います。また、親の部活に対するお金の感覚によっては、筆者が書いた金額は安いと思われることもあるでしょう。でも、無駄を省いて、その分をもっと有意義なことに使えばいいのになと思うことはあると思います。

「ずっとそうしてきたから」「伝統だから」ということではなくて、「子どもたちのため」を軸にお金を使っていく。この記事が、そういう考えを持つきっかけになるといいなと思っています。

川崎 さちえ