5日に財務省が公表した10年利付国債(第384回)の入札結果には、参考として「個人向け国債(変動10年)の基準金利となる複利利回り」が2.80%と載っています。

計算式は「基準金利×0.66」なので、2.80%×0.66=1.848%となり、利率は年1.85%となる見通しです。正式な利率は、6日に財務省が公表する予定です。

9日から募集が始まる11月募集分(第200回債)の初回の利率は、10月募集分の年2.05%から0.20%下がる見通しです。その一方で、すでに変動10年を持っている人の中には、12月16日から利率が上がる見通しの人もいます。

冬のボーナスを前に、手元のお金の置き場所を見直す人もいる時期です。本記事では、今回の入札で次の利率が決まるのはどの回号か、100万円分なら半年分の利子がいくら変わるかを確かめます。

記事後半では、10月募集分など、ほかの月に買った人の利率がいつ見直されるのかも整理します。

1. 11月5日の入札で利率が決まるのは「5月・11月募集分」の変動10年

変動10年は、半年ごとに利率が見直される個人向け国債です。財務省の「よくある質問」では、基準金利は「利子計算期間の開始日の前月までの最後に行われた」10年国債の入札をもとに計算すると説明されています。

どの入札で利率が決まるかは、回号ごとの発行条件に「基準金利の決定月」として載っています。5月と11月に募集された回号は「毎年5月及び11月」で、利払日は毎年6月15日と12月15日です。

満期を迎えていない回号でいえば、2017年5月募集分(第86回債)から2026年5月募集分(第194回債)までの19の回号がこのグループに入ります。2017年5月募集分は2027年6月15日に満期を迎えるため、今回決まる利率が最後の半年分になります。一方、2016年11月募集分(第80回債)は2026年12月15日が満期で、今回の見直しの対象にはなりません。

決定月が同じ回号には同じ基準金利が使われるため、このグループは、2026年6月16日から12月15日までの半年はいずれも年1.67%(基準金利2.53%)です。2025年11月募集分(第188回債)の発行条件を見ると、次の2026年12月16日から2027年6月15日までの半年の欄は、11月5日の時点では「令和8年11月6日発表予定」となっています。

この半年の利率は、決定月にあたる11月の入札、つまり11月5日の入札で決まります。基準金利2.80%から計算すると、年1.67%から年1.85%へ、0.18%上がる見通しです。

11月5日の入札で利率が決まる変動10年1/1

11月5日の入札で利率が決まる変動10年

出所:財務省「変動10年」発行条件、財務省「10年利付国債(第384回)の入札結果」をもとにLIMO編集部作成。2026年12月16日からは11月6日の公表前の見通し

初回の利率を決める入札は「募集期間開始日までの最後に行われた入札」とされているため、11月募集分の第200回債にも同じ11月5日の入札が使われます。発行日は12月15日で、利子は毎年6月15日と12月15日に支払われます。

新しく出る第200回債を含めると、12月16日から年1.85%が適用される見通しの回号は20になります。

2017年以降の5月・11月に変動10年を買い、まだ持っている人は、何年に買ったかにかかわらず、この見直しの対象です。