40歳代を過ぎると、これからの働き方や、退職までの収入の見通しを考える機会が増えてきます。教育費や住宅ローン、老後に向けた準備を考えるときにも、年齢ごとの収入の目安を知っておくと役に立ちます。
国の賃金の統計である、厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査には、職種ごと・年齢階級ごとの月給と年間賞与をまとめた表があります。対象は、短時間労働者を含まない一般労働者です。
年末が近づくと、冬の賞与を受け取る人もいるでしょう。毎月の給与と賞与を分けて見ておくと、1年間の収入もつかみやすくなります。
本記事では、医師の40〜44歳から70歳以上までの年齢別の月給と年間賞与を一覧表にし、40代以上の数字を確かめます。あわせて、表の数字を読むときの注意点も紹介します。
記事の後半では、薬剤師の40代以上の月給と年間賞与も並べます。給与明細や賞与の明細で、自分の収入を確かめる方法もあわせて紹介します。
1. 【医師の月給】40〜44歳は133万3800円、60〜64歳は149万900円
ここでいう月給は、表の「きまって支給する現金給与額」です。2025年6月分の給与で、残業代などを含み、所得税などを差し引く前の金額です。年間賞与は、前の年にあたる2024年の1月から12月までに支払われた賞与などの合計です。
1.1 医師の年齢別の月給と年間賞与一覧表(40〜44歳から70歳以上)
- 40〜44歳:月給133万3800円、年間賞与145万6500円
- 45〜49歳:月給128万6700円、年間賞与159万3600円
- 50〜54歳:月給135万1800円、年間賞与157万7600円
- 55〜59歳:月給143万2300円、年間賞与170万4000円
- 60〜64歳:月給149万900円、年間賞与192万3800円
- 65〜69歳:月給143万7100円、年間賞与94万3900円
- 70歳以上:月給124万8400円、年間賞与91万4800円
医師の月給は、40〜44歳で133万3800円、50〜54歳で135万1800円でした。40〜44歳から70歳以上までの年齢階級の中で、月給が最も高いのは60〜64歳の149万900円です。
年間賞与は、40〜44歳で145万6500円、60〜64歳で192万3800円でした。65〜69歳は94万3900円、70歳以上は91万4800円です。
月給から、時間外勤務手当や宿日直手当などを差し引いた「所定内給与額」も表に載っています。医師の所定内給与額は、40〜44歳で118万3200円、60〜64歳で139万2100円でした。給与明細と見比べるときは、どちらの金額と並べるかを決めておくとわかりやすくなります。
1.2 例)50〜54歳の数字で、1年間の収入の目安を計算する
月給の12か月分に年間賞与を足すと、1年間の収入の目安になります。50〜54歳の医師の数字で計算すると、1779万9200円です。
表の月給は6月の1か月分なので、12倍した金額は目安にとどまります。ひと月ごとの給与は働いた時間によって変わるため、実際の1年間の収入が、この目安と同じになるとは限りません。
1.3 表の数字を読むときに知っておきたいこと
この調査は、事業所に雇われて働く労働者を対象にしたものです。そのため、自分で医院を開いている医師の収入は、この表の数字には入っていません。
数字は、企業規模が10人以上の企業で一般労働者として働く人の平均です。勤め先や働く時間は人によってさまざまなので、年齢ごとに金額が違う背景までは、この表からは読み取れません。
表を見て、自分の思っていた金額と違うと感じた人もいるかもしれません。医師の月給は、60〜64歳の149万900円が40代以上の年齢階級の中で最も高い金額でした。ただし、数字は全国の平均なので、勤め先や働き方によって差があることも頭に入れておきたいところです。