大学の入学金や授業料の納付期限は、入学前に迫ってきます。

日本学生支援機構(JASSO)には、入学時の費用を補うために、第一種・第二種奨学金の月額に10万円から50万円を上乗せして借りられる「入学時特別増額貸与奨学金」があります。

ただし、この奨学金は入学後でなければ借りられません。振り込まれるのも、入学後の初回振込のときです。入学前に払うお金は、別の備えが必要になります。

この記事では、入学時特別増額貸与奨学金の金額と利用条件、利率、入学前の費用の備え方を整理します。

1. 入学時特別増額貸与奨学金は、入学月の奨学金に10万円から50万円を10万円単位で上乗せして借りられる

入学時特別増額貸与奨学金は、10万円から50万円を10万円単位で上乗せできる1/4

入学時特別増額貸与奨学金は、10万円から50万円を10万円単位で上乗せできる

出所:日本学生支援機構「入学時特別増額貸与額」、同「入学時特別増額貸与奨学金」をもとにLIMO編集部作成

JASSOの案内では、入学時特別増額貸与奨学金は、第一種奨学金(無利子)または第二種奨学金(有利子)に加えて、入学した月の分の奨学金に、10万円から50万円まで10万円単位で増額して借りられる有利子の奨学金です。入学時特別増額貸与奨学金だけを借りることはできません。

  • 金額:10万円・20万円・30万円・40万円・50万円から選ぶ
  • 借り方:第一種・第二種奨学金の入学月の分に、1回だけ上乗せする
  • 単独での利用:入学時特別増額貸与奨学金だけを借りることはできない
  • 利子:有利子

1.1 入学時特別増額貸与奨学金を利用できるのはどんな人?

入学時特別増額貸与奨学金を利用できるのは、2つの条件のどちらかにあてはまる人2/4

入学時特別増額貸与奨学金を利用できるのは、2つの条件のどちらかにあてはまる人

出所:日本学生支援機構「入学時特別増額貸与奨学金(利用条件)」、同「貸与奨学金案内 2026年度在学者用(大学・短期大学・専門課程を置く専修学校)」をもとにLIMO編集部作成

利用できるのは、第一種または第二種奨学金を申し込んだ人のうち、家計の基準に使う貸与額算定基準額が7万5000円以下の人か、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」に申し込んだものの利用できなかった世帯の人です。

申込みは、進学前に申し込む予約採用でも、進学後に大学等の窓口で申し込む在学採用でもできます。ただし、貸与が入学月から始まる場合に限られます。4月入学者が在学採用で申し込む場合は、春の一次採用で申し込む必要があります。

  • 利用条件1:貸与額算定基準額が7万5000円以下の人
  • 利用条件2:1以外で、国の教育ローンに申し込んだものの利用できなかった世帯の人
  • 申込みの方法:予約採用・在学採用のどちらでも申し込める
  • 申込みの時期:貸与が入学月から始まる場合に限る(4月入学者の在学採用は春の一次採用)

1.2 入学時特別増額貸与奨学金の振込は、入学後の初回振込のときになる

JASSOのよくある質問では、入学時特別増額貸与奨学金は、入学後、初回振込のときにあわせて振り込まれると説明されています。奨学金は入学後でなければ貸与を受けられないため、入学前に受け取ることはできません。予約採用の場合、初回振込日は、進学後に提出する「進学届」の時期によって異なります。