4. 【厚生年金と国民年金の平均月額】厚生年金は15万289円、国民年金は5万9310円

収入の柱になる公的年金の金額は、厚生労働省年金局が令和7年12月に公表した資料で確かめられます。資料名は「厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和6年度)」です。

4.1 厚生年金(第1号)の平均年金月額

  • 全体では15万289円
  • 男性では16万9967円
  • 女性では11万1413円

この金額には、国民年金(老齢基礎年金)の月額も含まれています。

4.2 国民年金の平均年金月額

  • 全体では5万9310円
  • 男性では6万1595円
  • 女性では5万7582円

たとえば、夫が厚生年金の男性の平均、妻が国民年金の女性の平均を受け取る場合、2人分の年金は月22万7549円になります。2章で見た70〜74歳の世帯の消費支出28万5844円と比べると、年金だけで足りるかどうかは、それぞれの家計の事情によって変わってくるでしょう。

年金の金額は、現役のころの働き方や加入していた年数によって、人それぞれです。夫婦ともに厚生年金に加入していた期間が長い世帯もあれば、どちらかが国民年金だけの世帯もあるため、平均の組み合わせはひとつの例として受け止めたいところです。

わが家の年金額は、毎年届くねんきん定期便や、ねんきんネットで確かめられます。夫婦それぞれの金額を書き出しておくと、2人分の合計がつかみやすくなります。

5. 【12月15日は年金の支給日】10月分と11月分の2か月分が振り込まれる

年金は、日本年金機構の説明では原則として年6回、偶数月の15日に、その前の月までの2か月分が支払われます。12月の支払いは10月分と11月分で、2026年12月15日は火曜日なので、この日に振り込まれます。

5.1 12月の振込で、2月の振込までの年末年始をまかなう

次の支払いは2月で、12月分と1月分です。12月に受け取る2か月分で、年末年始をはさんだ2月の振込日までの暮らしを組み立てることになります。

まず、12月の振込額を確かめておきましょう。10月に年金振込通知書が届いた人はその通知書で、ねんきんネットでも確かめられます。日本年金機構は、介護保険料などの特別徴収の金額が10月から変わった人に、新しい振込額を知らせる通知書を送ったとしています。

次に、帰省や年始のあいさつ、冬の光熱費など、12月から1月にかけて増えそうな出費を書き出します。そして、2月の振込日までに使える金額を週ごとなどに分けておくと、年明けに手元のお金が心細くなるのを防ぎやすくなるでしょう。

年末は、医療機関や金融機関の窓口が休みになる日もあります。持病の薬や、現金で払う予定のある出費は、12月のうちに段取りを考えておくと安心です。

2か月分の年金がまとめて入る月は、口座の残高が多く見えるぶん、つい使いすぎてしまうこともあります。生活費の口座と分けておくなど、わが家に合った工夫を考えておきたいところです。無理なく続けられる使い方を選んでおきましょう。

6. まとめにかえて

高齢者世帯の暮らし向きは、半数を超える52.1%が「苦しい」でした。70歳代の無職世帯の家計では、70〜74歳で毎月3万7245円、75歳以上で2万7225円の不足分があります。

70歳代・二人以上世帯の貯蓄は、平均2416万円に対して中央値1178万円でした。年金の平均月額とあわせて、わが家の数字と並べてみると、これからの家計の見通しを立てる手がかりになるでしょう。

12月15日の振込は、2月までの年末年始を支えるお金です。振込額と冬の出費を書き出し、無理のない使い方を決めておきましょう。

参考資料