3. 繰上げ返済の額を200万円・300万円に増やすと?年1.25%・300万円なら約102万9000円

ボーナスや貯蓄の額によっては、100万円より多く返すことを考える方もいるでしょう。残り25年の条件のまま、繰上げ返済の額を変えて試算しました。

  • 200万円・年1.0%:約54万5000円減(22か月短縮)
  • 200万円・年1.25%:約70万2000円減(23か月短縮)
  • 300万円・年1.0%:約80万円減(33か月短縮)
  • 300万円・年1.25%:約102万9000円減(34か月短縮)

返す額を3倍の300万円にしても、減る利息は100万円のときのちょうど3倍にはなりません。期間短縮型では、返す額が増えるほど、なくなる返済の回が完済時期から手前にさかのぼります。手前の回ほど今に近く、繰上げ返済で浮く利息が少なくなるためです。

なお、短期プライムレートが上がっても、住宅ローンの金利や毎月の返済額がすぐに変わるとは限りません。金利を見直す時期や返済額に反映される時期は、銀行や契約の内容によって異なります。

4. 【元銀行員の視点】繰上げ返済の前に手元に残しておきたいお金

銀行員だった頃、住宅ローンの業務を担当していました。繰上げ返済は利息を減らす方法ですが、一度返したお金は手元に戻りません。

急な病気や家の修繕、子どもの進学など、まとまったお金が必要になる場面は予定どおりには来ません。手元の預金が少なくなったあとに出費が重なると、金利の高いカードローンなどに頼ることにもなりかねません。

繰上げ返済に回すのは、生活費の数か月分を手元に残したうえで、使い道が決まっていないお金にとどめておくことをおすすめします。

5. 【確認のしかた】早見表に当てはめる前に見ておきたい3つの数字

自分のローンを早見表に当てはめるには、次の3つの数字を手元にそろえておきます。いずれも返済予定表やインターネットバンキングで確かめられます。

  • 今のローン残高
  • いま適用されている金利
  • 残りの返済回数

残高が3000万円と違う場合でも、金利と残り期間が近ければ、減る利息のおおよその大きさはつかめます。あわせて、繰上げ返済の手数料や1回に返せる最低金額も確かめてください。

6. 100万円の繰上げ返済で減る利息は金利と残り期間で変わる。年1.25%・残り25年なら約35万9000円

残高3000万円の住宅ローンで100万円を期間短縮型で繰上げ返済すると、残り25年なら、年0.5%で約13万1000円、年1.25%で約35万9000円の利息が減ります。残り期間が長いほど、また金利が高いほど、減る利息は増える計算です。

繰上げ返済の手数料や金利の見直し時期は、借入先の金融機関に問い合わせてみてください。住宅ローン控除を受けている方は、控除額に影響することもあるため、税務署にも確認することをおすすめします。

※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。

参考資料

中本 智恵